投稿者: matsuyama-allian
2022年12月18日 礼拝説教要旨
きょうどう-2022年 No.51 お言葉どおりなるように
マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」 ルカによる福音書第1章38節
神の言葉どおりエリサベトが身ごもって、6か月が経った頃です。ガリラヤのナザレに住むマリアという娘のところに、天使が神から遣わさ
れました。マリアは同じナザレに住む大工のヨセフと結婚の約束をしていました。 天使はマリアに「おめでとう恵まれた方」と挨拶をしましたので、その挨拶に戸惑っていると、天使はマリアに、あなたはみごもって男の子を産む、その子は、偉大な者となり、その子はダビデの王座を治めるという、約束の救い主だと告げたのです。
救い主がお産まれになることはありがたいことですが、そのためにマリアの胎にその子がみごもるという話に、マリアは驚き「どうしてそんなことがありえましょうか」と答えました。しかし、天使は言います。神の聖霊が降り、いと高き力がマリアを覆い包む。全能の力が覆ってそのことが起こると言うのです。その上、マリアの親類のエリサベトも神の力によって年取っていて不妊の女なのに身ごもって6か月になっていると伝え、「神にできないことは何一つない」と語られました。
それを聞いたマリアは「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」と答えました。マリアは救いの計画を全能の力によって成し遂げようとされる神を信じ、神に自分を任せたのです。私たちの上にも神の計画がありますから、神を信頼し従いましょう。
2022年12月11日 礼拝説教要旨
きょうどう-2022年 No.50 喜びの知らせ
天使は言った。「恐れることはない。ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい。
ルカによる福音書第1章13節
いよいよクリスマスが近づいています。今日の主題は、救い主の誕生の前に、先駆者として、人々に悔い改めを促し救い主を迎える道備えをした洗礼者ヨハネの誕生です。
ヨハネの父は祭司ザカリア、母は祭司の系統のアロン家の娘の一人、エリサベトです。熱心に主に仕えた夫婦ですが、子どもはなく、年老いていました。ある時、ザカリアがエルサレムの神殿の聖所に一人入って、香をたき、祈っている時、天使が彼に「あなたの願いは聞き入れされた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい」。という驚くべきことを聞きました。しかも、その子は、聖霊に満たされイスラエルの多くの人々に神である主のもとに立ち帰らせる務めをするとまで言われたのです。そのすごいことを言われても、ザカリアは理解できません。自分も妻も年老いていますと答えました。
その結果、ザカリアは口がきけなくなりました。でも、ずっとではなく、その喜びの知らせである、子が産まれるまでの間でした。その口がきけなくなっている間、ザカリアは、きっと自分の不信仰を悔い改め、主の言葉が実現するのを待っていたと思います。私たちも主の言葉を理解できず従えないことがあります。じっと主のみ言葉を信じて待とう。
2022年12月4日 礼拝説教要旨
きょうどう-2022年 No.48 この聖書の言葉は今日実現した
そこでイエスは、「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した」と話し始められた。
ルカによる福音書第4章21節
旧約時代に、神が預言者によって語られた、神の思い、ご意思は、むなしく消えることなく、時を経て、神から遣わされた御子において実現したという神の真実が今日の箇所に示されています。
主イエスが故郷ナザレに来て、いつもとおり安息日に会堂に入り礼拝をささげられました。聖書を朗読するために席を立たれたとき、係から手渡された巻物(当時は神の言葉は巻物に記されていた)が旧約聖書のイザヤ書でした。それをお開きになった主イエスの目が留まったのが、イザヤ書61章1,2節の言葉でした。
それを読まれた後、イエスは席に座ると、会堂にいたすべての人の目が注目する中、こう言われました。「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した」と。すなわち、イエスが読んだこのイザヤ書の言葉は、あなたがたが耳にした通りに、今日実現したと言われたのです。もっと丁寧に言うと、この言葉は、今日、この時、この場であなたがたにおいて実現したのです。そのように、イザヤが語った、「主が遣わされた」わたしという存在によって神の御業が起こるというこの言葉は、今日、実現したのです。この言葉の通りに、この主イエスにおいて、救いが現わされるのです。何という驚くべき宣言でしょう。