2023年1月8日 礼拝説教要旨

きょうどう-2023年 No.2  主イエスの洗礼

すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。           

                              ルカによる福音書第3章22節

教会では、1月6日を公現日と呼んできました。元来1月6日はギリシャ系の東方教会でキリスト誕生の記念日、クリスマスとして祝われていたのですが、やがて、東西の教会の交流が深まるにつれて、キリストの誕生の祝日は12月25日になり、1月6日はイエスが洗礼を受けて聖霊が鳩のように天から降って神の子であることが証しされたことを記念する日となりました。神の子としての働きが公の舞台で明らかになったことを覚える時です。

「皇帝ティベリウスの治世の第15年」(ルカ3:1)西暦28年に洗礼者ヨハネがヨルダン川沿いの地方に現われ、罪の赦しを得させるために悔い改めの洗礼を宣べ伝えたのです。その力強いメッセージを聞いた人々は心刺され、自分の罪を赦してもらいたい、洗礼を授けてもらおうとヨハネのもとに出てきました。そのように、ヨハネから洗礼を受けようと近づく人々の中に、イエスも加わって同じ洗礼を受けられたのです。イエスは、罪とかかわりもない方でしたが、罪に苦しみ赦されたいと願う人々の願いを、自分の願いとしてその罪を身に負って洗礼を受けられたのです。

その時、天から声がありました。「あなたはわたしの愛する子」と深い愛と信頼のこもった父なる神の言葉です。この声は私たちにも。

 

2023年1月1日 礼拝説教要旨

きょうどう-2023年 No.1  あなたの救いを見た

「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり この僕を安らかに去らせてくださいます。                                             ルカによる福音書第2章29節

 

2023年が始まりました。年の初めに、まず神様を思い、この一年も神様が私たちを豊かに導いてくださいますようにと祈りましょう。

今日開かれた箇所は、イエス様がお生まれになって40日目の時のことです。両親は幼子のために律法の規定通りにいけにえをささげようとして、イエスを連れて神殿に来たのです。その時、シメオンは聖霊の導きによって神殿に来て、多くの人々の中で、イエス様の両親を見て近づき、マリアの腕に抱かれていたイエス様を見て、手を差し出したのです。そしてシメオンは幼子を腕に抱いたとき、神をたたえて「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり、この僕を安らかに去らせてくださいます。わたしはこの目であなたの救いを見たからです。」と言ったのです。 シメオンは、ずっと待っていたことがありました。聖霊から主の遣わすメシアに会うまでは決して死なないとのお告げを受けて、ずっと待っていたのでした。今、主が遣わすメシアを見て、感激しています。自分の腕に抱いるのは、幼子ですが、この幼子は、神が備えられた救いそのものだと分かったので、感激しています。待っていたものを見たことで、もう死んでもよい、もう思い残すことはないと感激しています。神様を信じる私たちにとっては、神様の与える救い主を知ることが喜びです。聖霊の導きでこの救いを頂きたい。

2022年12月25日 🎄 礼拝説教要旨

きょうどう-2022年 No.52 大きな喜び

 天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。」                   ルカによる福音書第2章10節

 

クリスマスおめでとうございます。今日は12月25日。公にクリスマスという日に、今年は、クリスマス礼拝を守ります。1年最後の日曜日でもありますので、1年の主からの恵みを一つ一つ覚えながら、救い主がお生まれくださったその恵みを喜び感謝しましょう。

救い主の誕生の知らせが最初に届けられたのは、ベツレヘムの野原で野宿をしながら、夜通し羊の番をしていた羊飼いたちでした。彼らには、当時皇帝から出された住民登録の勅令は届いていなかったようです。職業柄、安息日に神殿に行って礼拝はできません。神の戒めを守らず、神から遠い人たちでした。そんな彼らのところに、救い主の誕生の知らせが最初に届けられたのです。それはなぜか。天使の御告げの言葉にあるように、その知らせが「民全体に与えられる大きな喜び」であったからです。神は、この羊飼いにも、神の大きな喜びを、伝えて一緒に喜びたいと思われたのだと思います。

天使の伝えたその「大きな喜び」は、「今日、ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった」ことです。「あなたがたのために」、すなわち、羊飼いたちはじめ、神から離れてしまい神の恵みを失っていた人たちのために、神は御子を救い主として送ってくださったのです。この方が私たちを救ってくださるのです。