2012年7月8日 礼拝説教要旨

「徳を心にとめよ」

 

フィリピの信徒への手紙 4章8-9節

政所邦明牧師

主題聖句:「…徳や称賛に値することがあれば、それに心を留めなさい。…そうすれば、平和の神はあなたがたと共におられます。」

フィリピの信徒への手紙4章8節,9節

 「平和の神」とてもよい響きですね。他の手紙で、「平和の源である神」とか「愛と平和の神」などとパウロは似た表現を使います。“平和は神からくる”という確信があるのでしょう。この4章7節でも神の平和があなたがたをキリスト・イエスによって守ると述べています。

 平和とは穏やかな波風の立たない状態を考えがちです。どのようなことが起こっても動じない鉄壁の心を当時のギリシャの人々は求めていました。しかし、8節から始まる一連の徳目「すべて真実なこと、気高いこと、正しいこと…」など8つことを心に留めようとすれば戦いが必要です。「心に留める」とはもともと「勘定に含める」という意味で、先を見通して前もってよく考え計画を立ててゆく、予算に組み入れて「織り込み済み」にしておくことです。すべてのことを自分の事のように熟慮し、心配りをする。そのために大変なエネルギーを使うのです。

 安穏とした生活をするためには ―「事を荒立てない」で黙っている方が、都合は良い。―そのようになりかねません。いくら平穏無事を願っても、自己中心の心から平安を乱す思いが内側からが突き上げてきます。どのみち戦いは避けられません。「『平和の神』が与えてくださる平安を勝ち取るために戦うのか!」と神は問いかけられます。平和とは戦いをくぐり抜けて与えられる平和なのです。しかし、パウロは保証します。その戦いの最中に「平和の神はあなたがたと共におられます。」

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