2012年7月1日 礼拝説教要旨

「神の与える平和」

フィリピの信徒への手紙 4章7節

政所邦明牧師

主題聖句:「あらゆる人知を超える神の平和が、あなた方の心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう」             

フィリピの信徒への手紙4章7節

 

 「人知を超える」…何と小気味のよい言葉でしょうか。人間は自分が賢いと自惚れています。なんでも知っている。あまつさえ、なんでもできるとまで思い上がります。しかし、しょせん“浅知恵”にしか過ぎません。早晩行き詰まって、思い煩いに陥るのが関の山でしょう。自分の心と思いとは思いのままになりません。荒波にさらされる小舟のように揉みくちゃにされます。気を鎮め、平安をつかもうとすればするほど、逆に指の間から平安がするりと抜け落ちてゆく。自分の心ほど始末に困るものはありません。自己の努力による平安を獲得しようとすることにおいて無力と惨めさを思い知らされます。

 ところが、困り果て弱り果てた時、わたしたちを超えた世界から「人知を超える平安があるよ」との喜びの調べが聞こえてきます。「何をそんなにアクセクし、気を揉んでいるのか!おやめなさい!愚かなことです。」どんなにもがいてもあがいても人知を超える平安に叶うはずがありません。感謝を込めて祈りと願いをささげ、神に打ち明ける。何もかもお任せする。その時、神の実力が身にしみわかります。神の勝利宣言の前にわたしたちは素直に負けを認めざるを得ない。それだけでなく、「人知を超える平安」の力に圧倒されるのです。この平安は私たちの主イエス・キリストからもたらされます。「平安を残してゆくが、それは世が与えるものとは異なる」と主は言われました。(ヨハネ福音書14:27口語訳)まさに人知を超えた平安が私たちを守ってくださるのです。

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