2023年10月8日 礼拝説教要旨

きょうどう-2023年 No.41  恐れるな

「人々を恐れてはならない。覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはないからである。              

マタイによる福音書 第10章26節

 

イエス様は「恐れるな(恐れることはない)」と3回(26、28、31節)語られました。私たちは色んなことに不安や恐れを感じて過ごしています。人の目を恐れて生活しています。しかし、イエス様は本当に恐れなければならないものを恐れる時には、人を恐れることはないと教えておられます。

恐れる必要のない理由の一つは、「弟子は師にまさるものではない」ことです。師匠であるイエス様がベルゼブル(悪魔の親分)と呼ばれているからには、その弟子が社会からひどい評価を受けるのは当然だとイエス様は言われます。イエス様はこの世で犯罪人として十字架に付けられ、その十字架によって私たちを救ってくださいました。そのイエス様の苦しみは私たちのためであったことを覚えて感謝すべきです。

恐れる必要のない第二の理由は、「覆われているもので現わされないものはない」ことです。この言葉は、陰でこそこそ行っていることはいつか露わになる意味でした。イエス様が教えられた意味は、人々から反対されたり誤解されながらも誠実に行っているなら、やがて明らかになって、分かってもらえる時が来るというのです。イエス様がひそかに弟子たち(私たち)に教えられたことを、その福音の力を信じ伝えよう。