2023年2月12日 礼拝説教要旨

きょうどう-2023年 No.7  イエスのいやしのみわざ

イエスが手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清くなれ」と言われると、たちまち重い皮膚病は去った。

ルカによる福音書第5章13節

 

いざ病気になってしまうと、何も考えられなくなり、しんどくなります。そうなった時、適切な医師の診断と治療を受けて、回復したということがあったでしょう。そうではなく、治りにくい病気にかかる場合もあります。不安を抱え、悩み続けていた時、家族や友人が心配して自分のことのように悩みを聞いてくれて、大きな慰めを受けたこともあったでしょう。そういう時こそ、私たちを造り、生かしてくださる神さまを覚えて、信じて助けを求めて祈ることができることは感謝なことです。

今日の箇所の重い皮膚病を患っていた人も、病気の故の苦しみや悩みを持っていたことでしょう。その病気は宗教的に汚れているとされ、人々から離れて宿営の外で生活をしなければなりませんでした。自分は汚れていると言って、人々を近づけないようにする規定に従わなければなりませんでした。その苦しみの中にあったこの人は、規定を破って自分からイエスに近づき、ひれ伏しきよめを求めました。「主よ、あなたのお心が私をきよくすると思ってくださるならば、あなたは私をきよくできます」と切にお願いしたのです。すると、その切実な願いにイエスは「わたしの心だ、きよくなれ」と彼をいやしてくださったのです。信じて願う時、イエスはその願いを聞いて助けてくださるお方なのです。