2022年10月9日 礼拝説教要旨

きょうどう-2022年 No.41 わたしたちの望み

 わたしたちは、このような希望によって救われているのです。見えるものに対する希望は希望ではありません。現に見ているものをだれがなお望むでしょうか。

  ローマの信徒への手紙 第8章24節

 

パウロが、このローマの信徒への手紙で伝えている福音(良き知らせ)は、主イエス・キリストの現わされた救いによって、信じる者が義とされ、神との間に平和が与えられているだけでなく、神の栄光にあずかる希望も与えられると教えています。5章1,2節にある通りです。

「神の栄光にあずかる希望」とは、やがて世の終わりの時、キリストが再臨されるときに、私たちに栄光が与えられるという希望です。その時を私たちは待ち望んでいるのです。

現在、私たちがこの世において様々な苦しみを味わっています。うめき苦しんでいます。そのような苦しみの中にあるからこそ、神の栄光が神から与えられるということは、私たちにとって大きな希望、救いなのです。

現在、この世に生きる私たちは信仰によって神の子として生かされていうのですが、この世に生きる私たちの体に弱さ、汚れ、罪が内在するゆえに、まだ本当の神の子の実質を味わってはいません。やがて世の終わりの時、キリストがお出でくださるとき、贖い出されて、キリストと同じ神の子の栄光の体に変えていただけるのです。このことが確かな希望である根拠は、神が私たちを救うために、私たちの代わりにキリストを十字架につけて裁かれて、死から復活させられた神の御業が現わされたからです。