2021年9月26日 礼拝説教要旨

きょうどう-2021年 No.39 御心が行われますように

 

「御心が行われますように、天におけるように地の上にも。」

 マタイによる福音書 第6章10節

 

主イエスが弟子たちに教えられた「主の祈り」の3つ目の祈りを学びます。神様の御心が地の上にも行われますようにとあります。

「御心」とは、父なる神のご意志、神様のご計画です。それがモーセの十戒などに表されています。その戒めの中心は、神を愛しなさい、隣人を愛しなさいであると、主イエスは教えられました。この中に神様の御心を行うことがあるのです。広い意味では、私たち人間に対する神様の救いの御業です。神様は私たちが救われるように御業を進めておられるのです。その意味で、私たちは神様の御心の中に置かれているのだと信じているべきなのです。

それでは、なぜ御心が行われるように祈るべきなのでしょうか。それは、神の造られた世界に多くの人間がいてそれぞれが自己主張したら混乱が起きてしまうので、私たちを愛してくださる神様を中心に置いて秩序が保たれるのが良いからです。でも、人間は神様のお心に自分を合わせることが非常に難しいのです。この祈りを実践された主イエスは、人類の救いのために人類の罪を背負って十字架に付かれる前に、大きな苦しみがありました。神から見捨てられると言う苦しみです。その中で主イエスは自分の願いを捨てて神に従われたのです。自分を捨てて神に従われなかったら、御心は成就しなかったのです。私の内にも御心がなるために、自分を捨てて神に従うべきなのです。