2021年9月19日 礼拝説教要

きょうどう-2021年 No.38 わたしたちの本国は天にある

しかし、わたしたちの本国は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、わたしたちは待っています。          

フィリピの信徒への手紙 第3章20節

 

このみことばは、召天者記念礼拝のご案内にいつも載せている言葉です。この言葉には、パウロの、キリストを信じる信仰に立った、心からの喜びと確信が表されていると思います。

「わたしたちの本国は天にあります。」「本国」とはその人の所属する国家です。自分たちの所属する国は、地上にではなく、天にあるとパウロは言うのです。この背景にあるのは、当時の地中海周辺の町々は、強大なローマ帝国によって守られていて、自分たちはローマによって守られているという安心感です。パウロはその理解に立って自分たちを守ってくれる国は、天にあるというのです。天には神がおられます。「そこでは、キリストが神の右の座に着いておられます」(コロサイ3:1)。主イエス・キリストが私たちを罪から救い出すために私たちの罪を背負って十字架にかかって死んでくださり、私たちのために死から復活されたという救いの御業のゆえに、私たちは救われて、キリストの命にあずかっているのです。

信仰の先輩の方々も、このキリストの救いを知って信仰の喜びを受けて、苦しみや試練の中でもキリストが自分を守ってくれると信じて歩まれました。救い主キリストこそ、私たちの拠りどころです。