2021年7月4日 礼拝説教要旨

きょうどう-2021年 No.27 地の塩              

 「あなたがたは地の塩である。」   マタイによる福音書第5章13節

 

 

この言葉は、主イエスが弟子たちに言われた言葉です。主イエスを信じる私たちへの言葉でもあります。主イエスを信じる者が、この世においてどんな存在であるのかが、教えられています。

ここで、地の塩になれと命じられているのではありません。もうすでに、あなたがたは、主イエスを信じているそのままで地の塩であると言われているのです。私たちの存在そのものが、地の塩の役目を持っているというのです。

「塩」は腐敗を防ぎます。冷蔵庫のなかった時代の有力な防腐剤は塩でした。これがないと食べ物はたちまち腐ったのです。

世の中には、悪や罪に対してルーズで腐敗してしまう現実が起こりやすいです。その現実の中で、神を知って神の義を求めている私たちには、この世は住みにくいだけでなく、その危機を感じ見守って祈っています。それだけでなく、日常の生活の中にも、自分の中に罪や悪が入り込みやすいので、罪に気づいたときには、悔い改めて神に立ち返るべきです。

「塩」の役目は味付けです。食材に塩味が加わると、味が引き立ち、おいしくなります。私たちの生活の中で、私たちは濃く目立つ味ではないのですが、自分のことだけでなく、人を愛し、親切にして、その人を信じてあげることで、人生を楽しむことができます。そういう目立たない愛をもって過ごしています。このような塩としての役目を私たちは、もうすでに頂いているのです。そうできるように、塩気のもとである神の愛、神様から愛されて赦されている恵みを、心の中に与えられているのではないでしょうか。