2016年5月29日 礼拝説教要旨

主題聖句:「あなたがたの中で善き業を始められた方が、キリスト・イエスの日までに、その業を成し遂げてくださると、わたしは確信しています」。

フィリピの信徒への手紙1章6節

 

 

2016年度教会年報の「2016年度の計画―目標」の原稿を書くように求められ、これまでの教会年報や役員会議事録などを読むうちに、松山協同キリスト教会の多くのすばらしさが見えてきました。約百年の長い歴史の中、色んな事があった中にも、皆さんの熱い信仰と忠実な奉仕があって、礼拝がささげられ、伝道の働きが続けられてきたことが分かりました。そういう善い働きがあったことを思った時、私の心に示された御言葉が、上記の言葉です。

 

この御言葉は、牢獄に捕らえられて苦しむ使徒パウロが、フィリピの教会に宛てた手紙の一部です。パウロは、フィリピの教会のこれまでの歩みを覚えて、神様に感謝をささげています。その上で、これからの歩みについて語っているところです。フィリピの教会の人々の中で始められた「善き業」とは、キリストによって与えられる救い、福音のことです。「善き」業ということは、自分にとって本当にありがたい善いものであるということです。

 

善き業の始まりはパウロが御言葉を伝え、人々がそれを素直に受け入れたことから始まったのですが、彼らが信仰を持つように導かれたのは、神様です。神様がそのように導かれたのです。神が始められたからこそ、その善き業の歩みは、キリスト・イエスの日、すなわち、終りの救いの時までに、必要なこと一切を神が成し遂げてくださる。これが、パウロの確信です。そして、私たちの確信となりうることです。善き業をお始めになった方は、決して中途半端で投げ出されない、真実な神様です。真実な神に導かれて進もう。

2016年5月22日 礼拝説教要旨

 託された使命

三好 晴夫 牧師

マタイによる福音書 第28章1-10節

 

主題聖句:「だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。」

マタイによる福音書28章19節

 

 

私たちは置かれている場所で、何らかの使命を託されて励んでいます。その使命の中で大切なものが、神様から主イエス・キリストを通して託されている使命ではないでしょうか。その使命はどんなことでしょうか。

 

今日マタイ28:16以下に、主イエスが天の父のみもとに帰る時が近づいた時に、地上に残していく弟子たちに託された使命に注目しましょう。

 

まず主イエスは、弟子たちに「わたしは天と地の一切の権能を授かっている」と語られました。十字架にかかられ、三日目に死人の中からよみがえられたことにおいて、神から大いなる権能を授けられた主イエスが、弟子たちと私たちに大切な使命を託されるのです。

 

その使命とは、外に出かけて行って、人々を主イエスの弟子にしなさいということです。私自身が主イエスの弟子となるためには、まず主イエスがどのようなお方かを知っていなければなりません。この主イエスが真の救い主であり、私たちを救って下さったお方だからです。よくわかった上で、自分の喜びとして、自分を救ってくださった主イエスを伝えなさいということです。

 

主イエスの弟子となることは、主イエスの正式な生徒となることです。主イエスとの信頼関係に入っていくことです。それは洗礼によって始まります。洗礼を受けて主イエスの弟子としての生活が始まります。主は共にいてくださいます。主をよく知り、主をお伝えしていきましょう。

 

2016年5月15日 ペンテコステ礼拝説教要旨

 真理の御霊

三好 晴夫 牧師

使徒言行録 第2章1-12節

ヨハネによる福音書 第14章15-21節

 

主題聖句:「わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。」

ヨハネによる福音書14章16節

 今日は、教会の暦では、ペンテコステ、聖霊降臨日です。死人の中から復活された主イエスは、地上に残していく弟子たちに、聖霊を送ると約束されて天に上られました。それで、祈って聖霊を待ち望んでいたところ、約束通り、弟子たちにその聖霊が降ったのです。こうして、その聖霊に満たされた彼らは、確信に満ちて、大胆に主イエス・キリストを宣べ伝え始めたのです。すると、そのメッセージを聞いた人々が、心刺され、悔い改めて救われたのです。主イエスを信じる人々が起こされ、信じる者の群れが誕生しました。その信仰の群れが教会です。ですから、今日、人々を救い、教会を生み出したところの聖霊を覚えるのです。

 

この聖霊降臨日に、ヨハネによる福音書14章16節がよく読まれてきました。この言葉は、主イエスが地上を離れ去るにあたって、残していく弟子たちに与えられた約束です。主イエスは、聖霊のことを「別の弁護者」と呼び、ご自分が去った後、ご自分の代わりに、別の弁護者として聖霊が遣わされると約束されたのです。

 

この約束が現実になったのが、聖霊降臨日の出来事です。その日、弟子たちは聖霊に満たされ、神のすばらしさを大胆に伝え、教会が誕生しました。聖霊は信じる人々を励まし、信仰の歩みを導いてくださいます。