投稿者: matsuyama-alliance
2019年10月20日 礼拝説教要旨
背負ってくださる神
三好 晴夫 牧師
イザヤ書 第46章1-4節
わたしに聞け、ヤコブの家よ イスラエルの家の残りの者よ、共に。あなたたちは生まれた時から負われ 胎を出た時から担われてきた。
イザヤ書 第46章3節
神様が私たち人間を背負っていてくださり、これからも背負って歩んでくださる。それは何とありがたい約束でしょうか。
この言葉は、直接的にはイスラエルの民に呼びかけられた言葉です。バビロン帝国に滅ぼされて、捕囚の民となって生き残っている民に向けて語られた言葉です。
イスラエルの民を生れた時から神に負われ、胎を出た時から神に担われてきたと言われています。イスラエル民族の歴史を人間の一生にたとえて、歴史の最初から最後まで神が責任を持って持ち運んでくださるのです。なぜでしょうか。それは、神が人間を造られたからです。神が人間を造り、イスラエルを神の民として選ばれたのです。そしてこの民をずっと持ち運んでくださると約束されるのです。そして、この約束は、今日同じ神を信じる私たちに対しても与えられている約束なのです。
神はイエス・キリストにおいて私たちを背負って救い出してくださいました。イエス・キリストが私たちの罪をすべて背負って、私たちを赦し、復活されて私たちに命を与えてくださいます。このように神が私たちを背負ってくださるのですから、私たちの肉体が衰えていく中も、弱さを覚える中であって、これからもずっと神が私たちを背負って救い出してくださると信じて歩むことができるのです。
2019年10月13日 礼拝説教要旨
テモテという弟子
三好 晴夫 牧師
使徒言行録 第16章1-5節
主題聖句:パウロは、このテモテを一緒に連れて行きたかったので、その地方に住むユダヤ人の手前、彼に割礼を授けた。
使徒言行録 第16章3節
パウロがいかにしてテモテを見出し、伝道者として育てていったのかが、ここに記されています。
パウロが、前に宣教していた町々にもう一度行って、教会の兄弟たちを励ますために出発し、デルベやリストラにいた時です。その町に、キリストを信じるユダヤ人の一家がありました。信者のユダヤ人婦人とその子テモテです。ただし、父親はギリシア人でクリスチャンではなかったようです。この信者のユダヤ婦人は、息子テモテに信仰教育を施し、彼はクリスチャンとして評判の良い人でした。
それで、パウロはテモテを伝道旅行に連れて行って、伝道者に育てようと思ったのです。しかし、一つ問題がありました。彼がユダヤ人の母親の子でありながら、ユダヤ人としての割礼を受けていなかったのです。人が救われるためには、キリストの福音を信じるだけでよいのであって、割礼は必要ありません。しかし、テモテが伝道者として立つためには、同胞ユダヤ人のつまずきとなる状態であってはいけないのです。ユダヤ人である彼が伝道しようとして一般のユダヤ人に近づく時、割礼を受けていないことが分かると、ユダヤ人は彼を避けるかもしれません。それで、パウロはテモテに割礼を受けさせたのです。テモテが同胞のユダヤ人を救いに導くために、ユダヤ人のようになる配慮を考えた。
2019年10月6日 礼拝説教要旨
それぞれの出発
三好 晴夫 牧師
使徒言行録 第15章36-41節
主題聖句:そこで、意見が激しく衝突し、彼らはついに別行動をとるようになって、・・・パウロはシラスを選び、兄弟たちから主の恵みにゆだねられて、出発した。
使徒言行録 第15章39,40節
教会は、エルサレム会議で、キリストを信じようとする人に割礼などのユダヤ人の慣習を要求してはいけないことと、互いに愛の配慮をすべきことを決定しました。それで、その決定を諸教会に伝えて行く必要もあって、パウロは、親しい友のバルナバに、前に主の言葉を宣べ伝えた町々の人たちの所に行って、彼らを訪ねて、どのようにしているか信仰の励ましを与えたいと提案したのです。
ところが、だれと一緒に行くかで、二人の意見が違いました。バルナバは、マルコと呼ばれるヨハネを連れて行きたいと言うのです。マルコにもう一度伝道者として成長するチャンスを与えたいと思ったようです。しかし、パウロは、そのマルコが、前に伝道旅行の途中で離れ、一緒に宣教に行かなくなったことから、連れて行くべきではないと考え、反対したのです。今は宣教することこそ優先すべきと思ったのです。
それは、伝道者が人々のところに出て行って、福音を伝えることは様々な困難があり、苦労も多いことを知っていたからです。それでも、この宣教をすべきなのは、主イエス・キリストから委託されて、聖霊に励まされて、主の名を伝えるという務めだからなのです。この務めに誠実さが求められると思ったのです。それでパウロは、バルナバと別れて、協力者にシラスを選び、主の恵みにゆだねられて出発するのです。