2019年10月6日 礼拝説教要旨

それぞれの出発

三好 晴夫 牧師

使徒言行録 第15章36-41節

主題聖句:そこで、意見が激しく衝突し、彼らはついに別行動をとるようになって、・・・パウロはシラスを選び、兄弟たちから主の恵みにゆだねられて、出発した。    

使徒言行録 第15章39,40節

教会は、エルサレム会議で、キリストを信じようとする人に割礼などのユダヤ人の慣習を要求してはいけないことと、互いに愛の配慮をすべきことを決定しました。それで、その決定を諸教会に伝えて行く必要もあって、パウロは、親しい友のバルナバに、前に主の言葉を宣べ伝えた町々の人たちの所に行って、彼らを訪ねて、どのようにしているか信仰の励ましを与えたいと提案したのです。

 

ところが、だれと一緒に行くかで、二人の意見が違いました。バルナバは、マルコと呼ばれるヨハネを連れて行きたいと言うのです。マルコにもう一度伝道者として成長するチャンスを与えたいと思ったようです。しかし、パウロは、そのマルコが、前に伝道旅行の途中で離れ、一緒に宣教に行かなくなったことから、連れて行くべきではないと考え、反対したのです。今は宣教することこそ優先すべきと思ったのです。

 

それは、伝道者が人々のところに出て行って、福音を伝えることは様々な困難があり、苦労も多いことを知っていたからです。それでも、この宣教をすべきなのは、主イエス・キリストから委託されて、聖霊に励まされて、主の名を伝えるという務めだからなのです。この務めに誠実さが求められると思ったのです。それでパウロは、バルナバと別れて、協力者にシラスを選び、主の恵みにゆだねられて出発するのです。

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