2021年5月23日 礼拝説教要旨

聖霊に満たされ 

三好 晴夫 牧師

使徒言行録 第2章1-11節

 

      

主題聖句:すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの

国々の言葉で話しだした。そして、祝福しながら彼らを離れ、天に上げられた。                     使徒言行録 第2章4節

 本日は、教会の暦では、ペンテコステ、聖霊降臨日です。約束の聖霊を祈り待ち望んでいた主イエスの弟子たちの上に、聖霊が降り、その聖霊に満たされた彼らが大胆に神の御業を語ったところ、聞いた人々がキリストを信じるようになり、信じる者の群れが誕生しました。それゆえ、教会の誕生日とも言われます。

 

 

復活の主イエスは、弟子たちに聖霊が降ることを約束しておられました。「わたしは、父が約束されたものをあなたがたに送る。高い所からの力に覆われるまでは、都にとどまっていなさい。」(ルカ24:49)それゆえ、彼らはその命令に従って、エルサレムにとどまって、皆で集まって祈って待っていたのです。

 

 

五旬節というユダヤの祭りの日に、彼らが集まって祈っていたところ、突然激しい風が吹いてくるような音が天から聞こえ、家中に響きました。炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまりました。すると、一同が聖霊に満たされ、聖霊が語らせるままに、ほかの国の言葉で話し出したのです。それが聖霊の御業です。その時、集まって来た、ほかの国の言葉を持つ人たちは、目の前で語る弟子たちの力強いメッセージが、自分たちにわかる言葉であったので驚きました。この聖霊によって世界宣教の働きが始まって行くのです。

2021年5月16日 礼拝説教要旨

天に上げられたイエス

三好 晴夫 牧師

ルカによる福音書 第24章44-53節

主題聖句:そして、祝福しながら彼らを離れ、天に上げられた。

ルカによる福音書 第24章51節

主イエスが死人の中から復活されて40日後、弟子たちを残して天に上げられました。その間に主イエスがなさったことは、彼らに以前教えておられたことを再教育されたことです。その一つが、メシアについて聖書に書かれていたことは、このわたしにおいて実現したと説明されたのです。それは、主イエスが前もって弟子たちに語っていたこと、すなわち、ご自分が異邦人に引き渡され、苦しめられ、殺されるが、復活するということが、イエスにおいて起こったと説明されました。それを理解できるように彼らの心の目を開かれました。より理解が深まったことでしょう。

 その上で、主イエスの御業によって与えられる罪の赦しは、悔い改める時に与えられる。その恵みを受けたあなたがた弟子たちに、その証人として自分の受けたこの恵みを宣べ伝えるようにと宣教の使命を託されたのです。そうできるための力として、「高い所からの力」(聖霊)が送られると約束され、それを、今いる場所で待つように勧められたのです。

このような信仰と使命を弟子たちに託された後、主イエスは彼らを祝福され、その祝福の内に天に上げられていかれました。主イエスは地上を去っていく最後の最後まで、彼らを祝福し続けながら天に帰って行かれました。それは天に上げられてもそのまま継続して、祝福し続けていて下さることを示しているのではないでしょうか。今も永遠に祝福しておられます。

2021年5月9日 日曜礼拝要旨

だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。

マタイによる福音書 第6章6節

信仰の歩みにおいて、祈りは大切なものではないでしょうか。祈りは神さまと私たち人間との交わりです。神様を意識して自分の思いをお話することです。でも、実際に祈ろうとするとき、どのように祈ってよいのか戸惑ってしまうことはないでしょうか。だからこそ、主イエスがどのように祈るべきかを教えられたことに注目しましょう。それが「主の祈り」です。この祈りの言葉 私たちも一緒に祈っていくときに、どう祈ったらよいかを知ることができます。 主の祈りを教える前に、主イエスは祈りの姿勢を教えています。一つは、ユダヤ人指導者たちのような偽善的な祈りをするなです。彼らは、時間になると、人に見てもらおうと会堂や大通りの角で立って祈っていたのです。人々からの賞賛を期待してのことでした。これに対して、主イエスは、上記の言葉を語り、祈りを聞いて下さる神さまに向かって真実に祈りなさい、神は聞いて下さると教えられ、もう一つはくどくどと自分の熱心さをぶつける祈りをするなです。父なる神は願う前からこちらの必要なものをご存じです。こちらの必要をご存じの神に向かって私たちは祈るのです。