きょうどう-2023年 No.18 命のパンであるキリスト
「わたしが命のパンである。わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者は決して渇くことがない。
ヨハネによる福音書第6章35節
主イエスの語られた「わたしが命のパンである」という言い方は、何とも大胆な言い方ではないでしょうか。わたしが命のパンを与えると言われたのではありません。命のパンを用意しますと言われたのでもありません。わたしそのものが命のパンであると言われたのです。
パンと言うと、私たち人間の健康を保たせるために欠かせない食べ物です。主イエスはどういう意味でこう言われたのでしょうか。それは、ご自分が天の父なる神の独り子であり、その神から遣わされて人間となって共に歩んでいる者である。罪深い人間を救うために、神の御心に従って、神のいのちを与える者だという意味でこう言われたのです。
それに続く主イエスの言葉がとても重要なことになります。「わたしのもとにくる者」と言われました。その意味は「わたしを信じる者」と言うことと同じ意味です。心を込めて主イエスの御前に出ることであり、主イエスを信じることです。主イエスを信じ受け入れるとき、私たちは飢えることがなく、渇くことがないのです。私たちの日頃食べるパンは腹一杯食べてもいつか空腹になります。しかし、命のパンそのものである主イエスを私たちが信じる時、主イエスの命に満たされ、喜びと感謝をもって生きることができるのです。