きょうどう-2021年 No.40 必要な糧をお与えください
「わたしたちに必要な糧を今日与えてください。」
マタイによる福音書 第6章11節
これは、私たちの食べる物を今日与えてくださいと、父なる神に素直に願い求めている祈りの言葉です。でもどうでしょうか、私たちにはピンと来ない祈りに思っていませんか。なぜかというと、現在の私たちは、食べる物に困ることがあまりないからです。いつも身近に食べ物があります。神様にお願いしなくても、人に頼めばすぐに手に入ると思っています。ですから、この祈りは何か自分とは関係のない祈りのように思えるのかもしれません。
それでは、この祈りは、今の私たちには全く関係のない祈りなのでしょうか。今の私たちが食べ物に困っていなくても、この祈りをすべきなのだとしたら、この祈りにはどんな意味があるのでしょうか。
幸いなことに私たち神を信じる者は、食前の感謝の祈りをしています。祈って食べるようにしています。どうして感謝の祈りをするのかというと、食べ物の材料である、野菜や肉などは農家の人たちが自然の力によって育てて収穫します。人間の力で作られますが、自然の力も多くあり、自然を造り支配されるのは神であるからです。神がこれらを備えて、私たちを養ってくださると感謝して祈っているのです。