きょうどう-2023年 No.30 決して見捨てない愛 水野 健 師
イザヤ書には、父なる神の愛が、激しい情愛の形で啓示されています。当時、イスラエルは北王国が滅ぼされ、南王国も危険な状況でした。人々は、神は我らを見捨てたと思いました。そのような中で、神は決してあなた方を捨てないと何度も叫んでいるのです。いくつかの例えで描かれています。
- 妻を捨てない情愛としてイザヤ54章6節
「若い時の妻をどうして見捨てられようか。」
- 乳飲み子をいとおしむお母さんの情愛で、イザヤ49章15節
「女が自分の乳飲み子を忘れようか。自分の胎の子をあわれまないだろうか。たとい、女たちが忘れてもこのわたしはあなたを忘れない。手のひらにあなたを刻んだ。」
- 忘れないようにいつも見えるてのひらに、消えないように刻んだという
のです。その愛は人間とは違う永遠に変わらない愛であると説明されています。イザヤ54章8節「永遠に変わらぬ愛をもって、あなたをあわれむ。」
乳飲み子を捨てる母親はいません。しかし、現在、日本には子供の虐待があり、見捨てる親もいます。たとい、母親が乳飲み子を捨てるようなことがあったとしても、わたしは決してあなたを捨てないと主は言われています。
たとい、あなたが親から捨てられようが、人々から忘れられようが、大事な人から裏切られることがあっても主はあなたを大事な存在で、決して見捨てないと言っておられます。
新約聖書に移ると、私たちは世界の基の置かれる前から選ばれていた大切な存在であると説明されています。そして、神の子とするご計画に入れられていたというのです。現代人には見捨てられ感があると言われています。この神の愛の中に憩うことができるのです。