きょうどう-2022年 No.35 命の霊の法則
従って、今や、キリスト・イエスに結ばれている者は、罪に定められることはありません。 ローマの信徒への手紙 第8章1節
ローマ7章の最後で、パウロは自分の中で、罪の力に脅かされて善を行えない自分に絶望し、「わたしはなんと惨めな人間なのでしょう」と叫びました。同時にイエス・キリストの救いのゆえに「神に感謝いたします」と叫びました。そして8章で、激しい戦いの後、クリスチャンの慰めに満ちた勝利を語り始めるのです。「従って、今や、キリスト・イエスに結ばれている者は、罪に定められることはありません。」(1節)
「従って」で始まっています。何かすでに理由が語られたうえで、「従って」と言っているのですが、何が理由だったのでしょうか。7章25節の後にこの1節を続けると、続き具合がおかしいのです。無理があります。でも、7章6節と続けて読むとつながりが自然です。「しかし、今は、わたしたちは自分を縛っていた律法に対して死んだ者となり、律法から解放されています。…従って、今や、キリスト・イエスに結ばれている者は、罪に定められることはありません」
私たちは、主イエス・キリストの十字架の救いを受け入れ、その死に合わせられて私たちも死んだのです。それゆえに律法から解放されています。従って、「罪に定められることはありません」。有罪判決を受けることはなく、一切の刑罰から解放されたのです。「命をもたらす霊」聖霊がキリスト・イエスにある命を私たちに与えて、私たちを生かすからです。