2022年3月6日 礼拝説教要旨

 

きょうどう-2022年 No.10 荒れ野の誘惑

イエスは四十日間そこにとどまり、サタンから誘惑を受けられた。その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。」

        マルコによる福音書 第1章13節

 

 教会の暦で「受難節」に入りました。主イエスが荒れ野で苦難に遭われたのが40日間であったことに合わせて、イースター(復活祝日)までの40日間を受難節と呼んで、主イエス・キリストの御苦しみと十字架の死を思い起こし、その苦難によって与えられた私たちの救いと愛を覚えて、信仰を新たにするのです。

今日は、主イエスが荒れ野で誘惑を受けられた箇所です。主イエスは霊に送り出されて荒れ野に40日間とどまり、サタンから誘惑を受けられました。サタン。神とその民に敵対する存在が、荒れ野で、主イエスを誘惑してきたのです。この誘惑者の巧妙な誘惑は人間を打ち負かせてしまいます。主イエスが荒れ野で誘惑を受けられたとき、その間、野獣と一緒におられたのです。荒れ野には獅子や狼など野獣が生きていて獲物を求めて動き回っていたでしょう。しかし、主イエスはこの荒れ野で野獣に襲われることなく、共に過ごしていたのです。神に守られていたのです。しかも、天使が主イエスのそばにいて、主イエスを力づけたのです。私たちも、この世という荒れ野で様々な誘惑があり、その中で揺れ動かされていますが、主イエスが私たちを守っていてくださいます。