きょうどう-2022年 No.9 権威ある新しい教え
人々は皆驚いて、論じ合った。「これはいったいどういうことなのだ。権威ある新しい教えだ。この人が汚れた霊に命じると、その言うことを聴く。」
マルコによる福音書 第1章27節
主イエスと弟子たちは、ガリラヤ湖の北西岸のカファルナウムという町に行かれ、安息日に会堂に入って教えられました。その語られる教えに人々は非常に驚いたのです。それは、権威ある者としてお教えになったからです。当時の律法学者は、自分の取得した知識を、伝統的な解釈によって淡々と教えていたのですが、主イエスの語られる教えは、権威に満ちていたのです。理屈や知識を超えて、生きた現実の言葉でした。父なる神から示されて神の御心をそのまま語られたのです。その教えに、人々は驚き、圧倒され、恐れすら感じたのです。
主イエスが教えておられたとき、その会堂にいた汚れた霊に取りつかれた男が主イエスに向かって叫び、主イエスの教えるのを妨害したのです。それに対して、主イエスは「黙れ。この人から出ていけ」とお叱りになりました。すると、主イエスの言葉によって汚れた霊がその人から出て行ったのです。この光景を見た人々は皆もっと驚きました。この方が汚れた霊に命じると、その通りにその人から出て行ったからです。主イエスの教えは、汚れた霊をも追い出すほどの力ある教えだと明らかにされたのです。このお方の権威と力は私たちをも救ってくださいます。