きょうどう-2021年 No.47 裁かないように
「人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである。
マタイによる福音書 第7章1節
他の人の失敗や間違いを知って、それはよくないことだと批判すること、つまり、人を裁くことは、私たちが、結構毎日心の中でしているのではないでしょうか。相手にその間違いを言ってあげて、正してあげることは大切だと思っています。ですが、主イエスは、「人を裁くな」と教えられています。それはなぜでしょうか。
「あなたがたも裁かれないようにするためである。」と言われます。その意味は、人は完全ではありません。そんな人間が相手の間違いに気づいて裁くとき、神に裁かれるからです。正しく裁くことのできる神が見ておられ、裁かれるからです。神は、私たちが人を裁くその裁きに応じて、私たちをも裁かれるというのです。
私たちが人を裁くとき、どんな問題があるのでしょうか、主イエスはたとえを持って教えられます。私たちは、人の目の中にある小さな「おが屑」、つまり小さな欠点や間違いにはよく気が付き、そのことを注意してあげようとします。でも、自分の目の中にある「丸太」、つまり自分の大きな欠点や間違いには気づかないのです。自分の大きな欠点や間違い、それは、相手の状況を考えずに自分の偏った価値観や正義を基準で裁いては正しく相手が見えません。まず神から教えられるべきです。