2019年12月15日 礼拝説教要旨

この子の名はヨハネ

三好 晴夫 牧師

ルカによる福音書 第1章57-66節

主題聖句:すると、たちまちザカリアは口が開き、舌がほどけ、神を賛美し始
めた。

 ルカによる福音書 第1章64節

 今日待降節第二主日の主題は、神の御告げを受けて、子どもの誕生を待ち望んで祝福された老夫婦の信仰に学ぶことです。
ヘロデ王がユダヤの王であった時代。ユダヤの祭司ザカリヤが神殿で神に仕えていたその最中、天使が現れ、妻が子を産む、その子をヨハネと名付けよ、その子は救い主と先駆けとなると告げられたのです。でも、ザカリヤはその知らせを全く信じられず、しるしを求めました。それで彼は口が利けなくなり、話すことができなくなりました。
口が利けなくなったまま彼は神に仕えた後、家に帰りました。その後、妻エリサベトは身ごもりました。そして月が満ちた時、その子が生れ、8日目に神の選びの民であるしるしとしての割礼を受けることになり、名前を付ける時となりました。
ユダヤの慣例では親族の中にある名がつけられることが多かったのです。しかし、母親のエリサベトは「いいえ、名はヨハネとしなければならない」ときっぱりと答えたのです。それで人々が困ってしまい、子の名づけの最終的権限を持つ父親ザカリヤに聞くと、なんと「ヨハネ」と答えたのでした。すると、ザカリヤは、たちどころに口が開け、舌がほどけ、物が言えるようになって、神を賛美し始めたのです。どうして彼の口から賛美が出て来たのか、それは、神様が自分たちをあわれみ、赦してくださったことへの感謝と喜びが溢れたからではないでしょうか。

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