2018年3月4日 礼拝説教要旨

キリストの苦しみ

三好 晴夫 牧師

マルコによる福音書 第8章27-33節

 

主題聖句:それからイエスは、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日の後に復活することになっている、と弟子たちに教え始められた。

                      マルコによる福音書 第8章31節

 

この言葉は、主イエスご自身が間もなく経験される苦難を前もって予告されたものでした。「人の子」という言葉を使って、ご自身が神から遣わされたメシアとして、多くの苦しみを受け、指導者たちに排斥され、殺されることが必ず起こることに決定していると弟子たちに教え始められたのです。しかも、はっきりとお話しになったのです。

 

弟子たちからすれば、今まで主イエスは人々を愛され、助けられ、励まし続けられていたのです。誰からも主イエスは受入れられ、尊敬を受けていると思っていたのです。それなのに、指導者たちから排斥され殺されるということはないと思ったのでしょう。

 

弟子ペトロは、イエスをわきへと連れて行き、いさめ始めたのです。彼はイエスをメシアと信じていました。だからこそ、メシアは苦しむことはない、排斥されるはずがない、そんなことを言うのは弱気になっているからだと思ったのでした。すると、主イエスは振り向いてペトロを叱りつけました。「サタン、引き下がれ」。主イエスは、ペトロの言葉がサタンからの誘惑と感じられ、厳しく退けられたのです。あなたは、わたしに、人間の期待通りの王になることを求めている。しかし、主イエスは自ら進んで、人々を罪から救い出すために苦難の道に向かうと表明されたのです。

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