2016年11月13日 礼拝説教要旨

 栄光に輝くキリスト

三好 晴夫 牧師

マルコによる福音書 第9章2-8節

主題聖句:「すると、雲が現れて彼らを覆い、雲の中から声がした。『これはわたしの愛する子。これに聞け。』」      

マルコによる福音書第97

                                       

 主イエスが3人の弟子たちを連れて、祈るために高い山に上られた時のことです。主イエスが祈っておられるうちに、彼ら3人の前で、主イエスの姿が変わったのです。服が真っ白に輝きました。この姿は、主イエスが、地上に人間としてお生まれになる前に、父なる神と共におられたときの栄光の姿です。神の御子の栄光の姿を、今現されたのです。

 

その時、モーセとエリヤが現れて、主イエスと語り合いました。そのことは、ルカ福音書9章31節には、「イエスがエルサレムで遂げようとしておられた最期について話していた」とあります。最期とは、主イエスが十字架に処刑され、人類の救いを成し遂げられることです。旧約聖書を代表するモーセとエリヤが、キリストの苦難、死、復活を認められたのです。

 

その時、雲が現れて、彼らを覆い、雲の中から声がしました。それは父なる神の声でした。「これはわたしの愛する子。これに聞け。」と言われたのです。6日前に主イエスが弟子たちに教え始められた、苦難の道、メシアとして、多くの苦難を受け、殺されて、三日後に復活するという、神の救いの御心を成し遂げられるこの御子イエスを、神が受け入れられたことを示す宣言でした。神は御子イエスを深く愛しておられ、苦難に進むことを認められた。

 

「これに聞け」。このイエスが語る言葉に聞き従いなさいと言われたのです。十字架で苦しまれ、救いを成し遂げられるこのイエスに聞きなさいと。

 

その後、栄光の雲が消え、モーセもエリヤもいなくなりました。しかし、イエスが彼らと一緒におられました。先ほどまで一瞬でしたが、栄光に輝いた主イエスが彼らと共におられます。今も今後も共にいてくださいます。

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