2016年8月14日 礼拝説教要旨

 多く赦された者

三好 晴夫 牧師

ルカによる福音書 第7章36-50節

主題成句:「だから、言っておく。この人が多くの罪を赦されたことは、わたしに示した愛の大きさで分かる。赦されるこの少ない者は、愛することも少ない。」

                   ルカによる福音書7章47節

 

 主イエスがシモンの家で食事の席で足を延ばしておられた時、ある女性はイエスの足の汚れたままであると気づいたようです。早速、主イエスの足を洗って差し上げたのです。彼女はあふれる涙でイエスの足を濡らし、自分の髪の毛でぬぐい、イエスの足に接吻して、高価な香油を塗ったのです。

 

その行為をみた、その家の主人であったファリサイ派のシモンは、その女性が罪深い過去のある人であるのに、その女性の行為をイエスが受け入れるとは、まことの預言者と言えるか、おかしい、と心の中で軽蔑しました。それを見抜かれた主イエスは、あるたとえ話をされました。ある金貸しが二人に金を貸した。一人に五百デナリオン、もう一人に五十デナリオン貸した。二人には返す金がなかったので、金貸しは両方の借金を帳消しにしてやった。どちらが多く金貸しを愛するだろうか。という話でした。このシモンは、帳消しにしてもらった額の多い方だと思いますと答えました。

 

その後、イエスは、シモンに、この女性がした行為の意味を説明したのです。シモンが、イエスの足を洗う水をくれなかったのに、彼女は涙でイエスの足をぬらし、髪の毛でぬぐい、イエスの足に香油を塗ってくれた。彼女のこのような行為は、イエスに示してくれた大きな愛です。だから彼女が多くの罪を赦されたことは、その愛の大きさによって分かるというのです。多く赦されたと感じたからこそ、彼女は多くイエスを愛したのです。

 

私たちも、主イエスから多くの罪を赦していただいています。そのことに気づいて、主イエスを愛し、感謝しているでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です