2015年11月8日 礼拝説教要旨

伝道に遣わされる

 

 

政所 邦明 牧師

 

 

マタイによる福音書 第10章1-15節

 

 

 主題聖句:「イエスは12人の弟子を呼び寄せ、汚れた霊に対する権能をお授けになった。汚れた霊を追い出し」   

マタイによる福音書 第10章1節

 

                                   

ご自分の所に集まってくる群衆は、どの人も弱り果て、打ちひしがれているように主イエス様の目には映りました。この人たちがほんとうの飼い主を見出していないからです。(9章36節)群衆をまことの飼い主へ導くのは弟子たちの役目です。

 

群衆は疲れ果てています。その状態は神様にとっては別の面を持ち、収穫されるのを待つ実った穀物に喩えられるのです。(9章37節)その人達が主イエス様のものとされ、迎え入れられるために弟子たちが遣わされてゆきます。弟子たちが自分で思いつき、勝手に行動するのであれば、「神さま!働き手を送ってください」とわざわざお願いする必要はないでしょう。穂に鎌を入れ、束に結わえ、倉庫に運ぶ農作業は大変です。しかし、この取り入れは、打ちひしがれている人が真実の救い主を見出すように導くものです。人の心に関わっています。人間の力だけでできるものではありません。それだからこそ神様の力が与えられるように心を込めて祈るのです。

 

弟子たちにご命令になるだけではありません。ご自身も12人を選ぶ際には祈られたのでしょう。悪霊を追い出し、病気を癒す全権を弟子たちに与えられます。飼い主を見失った神の民イスラエルの人々を〝羊〟と呼ばれました。(10章7節)弟子たちは遣わされていくにすぎません。また弟子たちそのものに力が備わっているのではなく、送り出してくださるお方にあるのです。遣わされてゆく者は、授けられた全権に信頼を置きます。その際も、“思い煩うな”の主のお言葉が弟子たちを後押しするのです。

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