投稿者: matsuyama-alliance
2017年1月15日 礼拝説教要旨
広い心
三好 晴夫 牧師
マルコによる福音書 第9章38-41節
主題聖句:「イエスは言われた。『やめさせてはならない。わたしの名を使って奇跡を行い、そのすぐ後で、わたしの悪口は言えまい。わたしたちに逆らわない者は、わたしたちの味方なのである。』」
マルコによる福音書9章39、40節
主イエスは弟子たちに、ご自分の受難予告をなさってから、十字架の道にまっすぐに向かっておられました。でも弟子たちには、その本当の意味が理解できませんでした。その間、弟子たちは彼らなりに考えて、間違いをしてしまい、それに対して、主イエスから正され教えられました。
弟子のヨハネが、イエスのもとに来て、イエスの名を用いて悪霊を追い出している人を見たので、その人に対して、そんな業をするのなら、わたしたちに従ってもらいたい、従わないのなら、その業を止めなさいと命令したと、意気揚々と報告したのです。
ところが、主イエスは、ヨハネの予想に反して「やめさせてはならない」といさめられたのです。ヨハネには、自分たちこそ、主イエスから直々にイエスの名によって悪霊を追い出す権能を授けられたという自負心がありました。主イエスは「わたしの名を使って奇跡を行い、そのすぐ後でわたしの悪口を言えまい。私たちに逆らわない者は、わたしたちの味方です」と言われたのです。イエスの名によって悪霊を追い出すという御業は神の霊による御業です。ヨハネに従わなかっただけで、その人もイエスに従っていたから、それができたのだ、その人も私たちの味方だと言われたのです。イエスの名を知る人がここにもいることを喜ばれたのです。
2017年1月8日 礼拝説教要旨
仕える者になりなさい
三好 晴夫 牧師
マルコによる福音書 第9章30-37節
主題聖句:「イエスが座り、十二人を呼び寄せて言われた。『いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい。』」
マルコによる福音書9章35節
先週まで主イエス・キリストの誕生の出来事を学んできましたが、今日から再び、マルコの指し示す、主イエス・キリストの福音を学ぶために、マルコ9章30節以下に戻ります。
主イエスはフィリポ・カイサリア地方で、弟子たちに、ご自分の受難予告をなさってから、十字架の道にまっすぐに向かっておられました。でも弟子たちには、主イエスが殺されることなど全く理解できませんでした。
その間、弟子たちの考えていたことは、主イエスが間もなくイスラエルの王となられる、その時に王のそばに着座する一番偉い者は誰かという思いでした。弟子たちは、誰が一番偉いのかと議論していたのです。
そのような彼らの思いを見抜かれた主イエスは、彼らに、「いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、人に仕える者になれ」と教えられたのです。
この教えは実行不可能に思えます。でも、こう教えられたのは、主イエス自らがそのように人に仕えられたお方だからです。神の御子であられるお方なのに、人々が罪赦され、救われるためにご自分の命を捨てて下さいました。私たちのしもべとなられたのです。このような愛を受けているのだから、私たちに、神に仕え、人に仕えるように求められているのです。
2017年1月1日 礼拝説教要旨
主は守られる
三好 晴夫 牧師
マタイによる福音書 第2章13-23節
主題聖句:「占星術の学者たちが帰って行くと、主の天使が夢でヨセフに現れて言った。『起きて、子供とその母親を連れて、エジプトに逃げ、わたしが告げるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている。』」
マタイによる福音書2章13節
先週のクリスマスの恵みを覚えつつ、新しい年2017年元旦を迎えて最初の礼拝を持っています。
最初のクリスマスの出来事をよく見ますと、救い主イエスの誕生を喜び祝うという明るい面ばかりではなく、今日の箇所に記されているようにヘロデ王の殺意から逃れるためにエジプトに逃げたことなど大変困難や危険が、その誕生の時からずっとあったのです。
幼子イエスに会った占星術の学者たちが帰っていった後、主の天使が、ヨセフに夢の中で、あの残酷な王ヘロデが、学者たちが拝みに来たユダヤに生まれた新しい王が、まことの王かもしれないと恐れを抱き、その幼子を探し出して殺そうとしているから、今すぐに幼子とその母を連れて逃げるように具体的に指示をしたのです。
ヨセフはその主の天使の言葉に忠実に従いました。その直後、ヘロデの使者がやってきてベツレヘムの2歳以下の子供が犠牲になりましたが、彼らは、かろうじて助かりました。エジプトで、ヨセフは、家族を一生懸命守ったのです。このようにヨセフが忠実に神様の言葉に従う歩みの中で、幼子イエスは守られ、成長して行きました。そうして神の救いの計画は進みました。主は彼らを守られたように私たちをも守っていて下さいます。