2017年6月4日 礼拝説教要旨

聖霊の降臨

三好 晴夫 牧師

使徒言行録 第2章1-11説

主題聖句:すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。                

使徒言行録第24

              

今日は、教会の暦では、聖霊降臨日です。約束の聖霊を待ち望んでいた主イエスの弟子たちの上に、聖霊が降り、聖霊に満たされて、彼らは大胆に主イエス・キリストを宣べ伝え始めました。するとそのメッセージを聞いた人々が心刺され、悔い改めて信じる人々が起こされ、信じる者の群れ(教会)が誕生しました。このように人々を救い、教会を生み出した聖霊を覚えるのです。

 

主イエスが天に上られた後、弟子たち初め多くの人たちは、一か所に集まって約束の聖霊が降るのを祈り求めていたところ、五旬祭というユダヤの祭の日に、祈っていた彼らの場所に、天から激しい音が響き渡り、炎のような舌が一人一人の上に留まったのです。そして彼らは聖霊に満たされ、聖霊が語らせるままに、ほかの国々の言葉で語り出したのです。大胆に神の偉大な御業を語り出したのです。

 

大きな物音に、ユダヤの祭のためにエルサレムに集っていた信心深いユダヤ人が集まって来たところ、目の前で、主イエスの弟子たちが聖霊に導かれるままに、大胆に神の偉大な御業(主イエスの十字架と復活の御業)を語り伝える姿を見たのです。あの弱々しかった主イエスの弟子たちが大胆に語る言葉とその内容が、集まって来た人々に分かる言葉であり、彼らは大変驚き、そのメッセージに心開かれました。驚くべき聖霊の御業です。

2017年5月28日 礼拝説教要旨

約束の聖霊

三好 晴夫 牧師

使徒言行録 第1章3-11節

 

 

主題聖句:そして、彼らと食事を共にしていたとき、こう命じられた。「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。                                 

  使徒言行録第14

              

死人の中から復活された主イエスは、40日の間、使徒たちの前に姿を現され、数多くの決定的な証拠をもって、確かに復活され生きておられることを示されたのです。40日の間、主イエスは神の国について彼らに話されました。主イエスが地上を歩まれて宣教活動を始められた時以来、ずっと神の国が来たと語られていました。神の国とは、神のご支配です。主イエスの働きによって神がここにおられるのです。主イエスの復活によって一層神がご支配してくださるのだと教えられたのです。

 

しかし、主イエスはいつまでも使徒たちの前に目に見える姿で共におられるわけではありません。父なる神のもとに帰って行かれる時が近づいていました。主イエスは使徒たちに、これからなすべき使命を託されます。その使命は、主イエスが私たちを救うために御業を成し遂げられたことを証しすることです。その使命を行うことが出来るように、聖霊によるバプテスマが授けられるから、エルサレムを離れないで父なる神の約束された聖霊を待ちなさいと命じられました。

 

父なる神の約束された聖霊は、主イエスから教えられていた「別の弁護者」と呼ばれる方です。この聖霊がイエスを信じる人の心に住み、いつも共にいて助けてくださるのです。

 

2017年5月21日 礼拝説教要旨 

最も重要な戒め

三好 晴夫 牧師

マルコによる福音書 第12章28-34節

 

主題聖句:そして、『心を尽くし、知恵を尽くし、力を尽くして神を愛し、また隣人を自分のように愛する』ということは、どんな焼き尽くす献げ物やいけにえよりも優れています。」

マルコによる福音書1233

              

「あらゆる掟のうちで、どれが第一でしょうか」。神の掟は、本来は神から人間が健やかに生きる道として与えられたものです。しかし、人がその掟を一生懸命守ろうとするあまり、守ろうとして掟が増えて多くなり、しかもどれも守らなければならなくなり、どれが大切な戒めかよく分からなくなっていたのです。それで、律法学者は、主イエスに尋ねたのです。

 

すると、主イエスは、神を愛し、隣人を愛するこの2つの戒めが一番重要だと答えられました。神を愛すること。それは、神が私たち人間を創造され、愛され救い出して下さったのだから、全身全霊をもって神を愛さなければならないのです。もう一つは、隣人を愛することです。隣人とは、私たちと同じように神によって創造され愛されている存在です。彼らを自分のように愛すべきなのです。自分が神から愛されているようにその人も神から愛されているのだから、その人を愛するのです。この2つの戒めが最も大切な戒めだと主イエスは言われました。

 

しかし、神を愛し隣人を愛することを本気で実行することは簡単ではありません。守ることができず、神から遠い存在である私たちです。そんな私たちのために、主イエスは十字架に向かわれるのです。「あなたは神の国から遠くない」と呼びかけ、神の愛の中に招いてくださるのです。

 

2017年5月14日 礼拝説教要旨

生きている者の神

三好 晴夫 牧師

マルコによる福音書 第12章18-27節

 

主題聖句:イエスは言われた。「あなたたちは聖書も神の力も知らないから、そんな思い違いをしているのではないか。死者の中から復活するときには、めとることも嫁ぐこともなく、天使のようになるのだ。

 マルコによる福音書122425

 

 私たちは、より充実した日々を過ごそうと励んでいますが、いつか死の時が来ます。死んだ後どうなるのでしょうか。

 

ある時サドカイ派の人々が主イエスに質問しました。彼らは現世だけがすべてで、死後の復活も死後の裁きもないと考えていました。その質問は長男が子なしに妻を残して死んでしまった。次男から始まって6人の弟がその妻と結婚したが、その兄弟も子を残すことはなく死んでしまった。もし復活があるとすれば、この婦人は誰の妻となるのか、というものでした。

 

主イエスはその質問に対して、あなたがたは聖書の言葉の表面だけを見て議論していて、聖書を人間を正し、生かし、支えてくれる力があると知ろうとしていないと嘆かれました。その上で、復活はこの世界の延長線ではありません。天国はこの地上とは全く違い、結婚も出産も病気も老いることも死ぬこともありません。きよめられて、一人一人が直接キリストと神に結ばれて永遠の祝福の中に生きるのです。天上の体、霊の体に変えられて神の前に生きるのです。

 

神は永遠に生きておられ、私たちを愛し私たちの神となって下さる。生きている時だけでなく死後も神の前に生かされる、と教えられたのです。