2017年10月29日 礼拝説教要旨

教会の成長とその結果

三好 晴夫 牧師

使徒言行録 第5章12-26節

 

主題聖句:ところが、夜中に主の天使が牢の戸を開け、彼らを外に連れ出し、

「行って神殿の境内に立ち、この命の言葉を残らず民衆に告げなさい」と言った。 

                  使徒言行録 第519、20

 

 使徒5章12節以下に、エルサレムに誕生した初代教会の成長の様子と、その結果起こった出来事が記されています。教会の成長の様子として、使徒たちの手によって多くのしるしと不思議な業が民衆の間で行われたのでした。3章に記されていたような病気の人がいやされるという奇跡があったのです。神がそこに働いておられたのです。

 

信者たちは心を一つにして神殿の境内に集まって集会を持ちました。けれども、信者ではない人たちは誰も仲間に加わろうとしなかったのです。信者たちの交わりには何か近寄りがたい雰囲気があったのでしょう。しかし、民衆は彼らを称賛していたのです。畏敬の念をもって見ていたのです。それにもかかわらず、多くの男女が主を信じ、その数が増えて行きました。教会には、この世にはないものがあったのです。それは神の御力です。人々はその神の御力を求めて、彼らに近づきました。そして彼らは神の御力によって癒されました。

 

しかし、このような教会の様子を見て、激しくねたむ人々がありました。ユダヤの権力者たちです。彼ら使徒たちを捕えてしまいました。しかし、その中で神の不思議な助けと励ましがあり、使徒たちは確信をもって福音を伝え続けたのです。神の助けと励ましは私たちにもあり守られている。

 

2017年10月22日 礼拝説教要旨 櫻井圀郎 師

霊と肉の分離

 

櫻井 圀郎 牧師

直 訳「その塵は、彼が在る所のように、その地の上に座する。

     そして、その息は、彼女を与えた、その神に、帰る。」     

     コヘレトの言葉 第12章7節 

 

  

「人生100年時代に入った」。90歳以上が3割、100歳以上も6万人超。 寿命が2倍になっても、死は人間の必然。死を恐れ、不老不死を願う。

本来、生命は永遠だが、近代の物質主義文明は有限の枠内で物を考える。

 

 

Ⅰ 塵と息で成る人間

「地からの塵」で形成、「神の息」で生命(創世記2章7節)。

人間の「被造物性」と「創造主性」。人間の死は「塵と息の分離」。

 

 

Ⅱ 地からの塵なる肉

直訳:「その塵は、彼が在る所のように、その地の上に座する」。

意味:「塵は、本来それがあるべき所である、地表に定着する」。

人間は、地表(地球の表層の表層)に着いて生活。

 

 

Ⅲ 神からの息なる霊

直訳:「そして、その息は、彼女を与えた、その神に、帰る」。

意味:「息は、息を与えた神に帰る」。

「息(ルーアッハ)」は、「息」「風」「霊」「聖霊」。

「神の息(神の霊)」が「人間の生命」の源泉。