2019年11月17日 礼拝説教要旨

 テサロニケ、ベレア伝道

三好 晴夫 牧師

使徒言行録 第17章1-15節

 

主題聖句:パウロはいつものように、ユダヤ人の集まっているところへ入って行き、三回の安息日にわたって聖書を引用して論じ合い、

           使徒言行録 第17章2節

 キリストの福音を伝えていく働きは、昔も今も容易ではありません。人々は聖書にも信仰にも関心がなく、また宗教に対する警戒心も持っているからです。それゆえ、分かってもらえない、聞いてもらえないとあきらめてしまいやすいですが、神様の愛を覚えてその方々が救われるようにと祈りつつ、準備をしていきたいものです。パウロたちの伝道も苦労の多かったようです。その様子から励ましを受けたいと思います。

 

パウロ一行は、テサロニケの町に入ったら、そこにユダヤ人の会堂を見つけました。すると、まず会堂で、集まっていた人に向けて、聖書の言葉に基づいて語ったのです。旧約聖書に書いてある、メシア(キリスト)は必ず苦しみを受け、死者の中から復活することになっているという預言を説明し、この預言に当てはまる人物がナザレのイエスではないかと語ったのです。このイエスが預言通りに、十字架に付けられ、苦しめられたが、死より復活されたのです。このイエスを救い主と伝えたのです。その結果、多くの人々がパウロの語るキリストの福音に心開き、信じて従いました。

 

この福音の言葉に対して関心を持たないで心かたくなになり、反発するユダヤ人もあり、彼らは人々を巻き込んで、町の当局者に告発したのです。そういう中でもキリストの福音を信じ伝えて行ったのです。

2019年11月10日 礼拝説教要旨

 キリストの名によって

三好 晴夫 牧師

使徒言行録 第16章16-24節

 

 

主題聖句:パウロはたまりかねて振り向き、その霊に言った。「イエス・キリストの名によって命じる。この女から出て行け。」すると即座に、霊が彼女から出て行った。

使徒言行録 第16章18節

本日の聖書箇所には、伝道者の働きが、占いを重んじる異教社会に影響を与え、思わぬ迫害を受けることもあったが、その中も不思議な救いの働きもあったことが記されています。

 

パウロたち一行はなおもフィリピに留まり、福音を伝えていた時、祈りの場所に行っている途中、占いの霊に取りつかれた女奴隷に出会いました。占いをして主人たちに多くの利益を得させていました。その彼女がパウロと一行たちの後ろについて来て、「この人たちはいと高き神の僕で、みなさんに救いの道を宣べ伝えています」と叫んだのです。しかも彼女はこんなことを幾日も繰り返すので、パウロはたまりかね、ついに振り向いて彼女の内に宿る霊に向かってはっきりと言ったのです。「主イエス・キリストの名によって命じる。この女から出て行け」と。主イエス御自身、悪霊を追い出されました。パウロも、主イエス・キリストの力と権威によって同じことをすることができたのです。すると、霊は彼女から出て行ったのです。

 

しかし、彼女を使っていた主人たちは、金もうけの望みがなくなったことを知って、パウロとシラスを捕えて、高官に彼らを裁くように訴えたのです。しかも高官は彼らを鞭打ち牢獄に閉じ込めたのです。そんな中でも真夜中二人は賛美し神に祈っていた。これが次につながります。

2019年11月3日 礼拝説教要旨

 主は心を開かれる

三好 晴夫 牧師

使徒言行録 第16章11-15節

 

 

主題聖句:ティアティラ市出身の紫布を商う人で、神をあがめるリディアという婦人も話を聞いていたが、主が彼女の心を開かれたので、彼女はパウロの話を注意深く聞いた。

使徒言行録 第16章14節

 

人が信仰の道に入るのは、様々な出会いや色んな出来事があってのようです。そのきっかけから聖書を読んだり、聖書の言葉を聞いたりするうちに心が開かれることが起こるようです。それは、そう導かれる神様の御力によって信仰に導かれるのです。

 

今日の箇所に、まことの神への信仰に導かれた一人の婦人のことが記されています。その人は、リディアという婦人です。その人が、神をあがめる人であったようです。この神をあがめるという言い方は、正式にユダヤ教に改宗してはいないけれども、ユダヤ人の会堂に出席し、ユダヤ教の唯一の神を信じ、礼拝する人ということを示していました。この婦人は、以前からユダヤ人の信仰に関心を持って、聖書の教えを学んでいたのかもしれません。

 

その婦人が川岸で持たれていた祈りの場所に出席してしたところ、その時、パウロたちも、マケドニア伝道が主から受けた使命と思ってフィリピに来ており、この集会において、パウロが、主の福音を語ったのです。彼女も他の人達と一緒に、そのパウロの語る福音を聞いていたところ、主が彼女の心を開かれたので、主の福音に心を留めたのです。主が聖霊によって彼女の心を開かれたので、彼女は主の福音に関心を持ち、信じたのです。聖霊は私たちの心をも開かれ信仰へと導かれるのです。

2019年10月27日 礼拝説教要旨

 マケドニアへの召し

三好 晴夫 牧師

使徒言行録 第16章6-10節

主題聖句:その夜、パウロは幻を見た。その中で一人のマケドニア人が立って、「マケドニア州に渡って来て、わたしたちを助けてください」と言ってパウロに願った。      

使徒言行録 第16章9節

使徒パウロが、第2回伝道旅行として、小アジア、今のトルコ半島を西に向かって行き、前に伝道した土地のクリスチャンたちを訪ねて、信仰を励ます働きをしてひと段落がつき、これから先に進み、伝道をすべき場所を探し求めていた時でした。これからアジア州に向かうことも、ピシディア州に向かうことも聖霊によってとどめられ、トロアスに向かったパウロがその夜、幻を見たのです。その幻で、マケドニア人が立って、マケドニアに来て、我を助けよと懇願したのでした。この幻を見たパウロは、仲間を相談し、マケドニア人に伝道することが主の御心を確信しマケドニアに向かったのです。

 

当教会の協力宣教師の二宮睦子師が、2011年1月30日の礼拝で、ご自身がマケドニアの叫びを聞いた証しを語られました。二宮師が1960年(昭和35年)11月にブラジリアを初めて訪問した時、ブラジリアという荒野で新都市が建設中の時でした。そこで悪戦苦闘して働いていた日系クリスチャンの石川さんから、ぜひブラジリアに来て伝道してほしいと懇願されたのです。水道も電気も通っていない場所でした。一晩祈るうちに、ここがマケドニアだ、神様が押し出してくださる。そう信じてこの地で伝道しなさいと言われていると受け止め、神様に従った時、神が道を開いてくださり、今も祝福してくださっていると。