アブラハムの信仰
三好 晴夫 牧師
ロ-マの信徒への手紙 第4章1-8節
主題聖句:聖書には何と書いてありますか。「アブラハムは神を信じた。それが、彼の義と認められた」とあります。
ローマの信徒への手紙第4章3節
今日からローマの信徒への手紙4章に入ります。3章では、人が義とされる(神との正しい関係とされる)のは、神の恵みにより信仰によることが教えられていました。それは喜びと恵みに満ちた救いでした。
4章では、その3章で教えられたことが、間違いのないものであることを確かめるためのことが書かれています。旧約の時代の神の民イスラエルの歴史に基づいて、信仰によるとはどういうことかが確かめられています。そこで、アブラハムが登場します。彼はイスラエル民族の先祖です。彼は神の召しを受け、自分の故郷を出て自分の家族などを連れて神の示す地に旅に出て行き、いつも神に信頼して歩みました。
アブラハムにはまだ子どもがありませんでした。子どものないまま年を取っていました。自分たちには子が与えられないと諦めて養子を決めていたのです。そんなアブラハムに神は「あなたから生まれる者が跡を継ぐ」と約束され、家の外へ呼び出し、無数に輝く空の星を指さしてこの星を数えるように言われたのです。彼には星の数を数えることはできませんでした。そのとき「あなたの子孫はこのようになる」と神は約束されたのです。その神の言葉をアブラハムは信じました。それで神は彼を義と認められたのです。神の前に正しい者、無実なものと認めてくださったのです。その時、アブラハムは何か善い事をしたのではありません。ただ信じただけです。これがアブラハムの信仰です。アブラハムのように神を信じましょう。