ローマ訪問の願い
三好 晴夫 牧師
ロ-マ信徒への手紙 第1章16-17節
主題聖句:あなたがたのところで、あなたがたとわたしが互いに持っている信仰によって、励まし合いたいのです。
ローマの信徒への手紙第1章12節
手紙の最初の挨拶を書き終えたパウロが、いよいよローマの信徒への手紙を書くのかについて書き始めています。それは、ローマの町に教会(信仰の共同体)があることを知ったので、ぜひともその教会の人たちを訪ねて行き良き交わりを持ちたいと願っているからです。
なぜパウロはローマの教会の人たちに会いたいのかと言うと、それは「“霊”の賜物をいくらかでも分け与えて、力になりたいからです。」
「霊の賜物」は、ローマ12章6節以下を見ますと、「預言の賜物」「奉仕の賜物」、教え、勧め、施し、指導などの賜物のことで、神の恵みによって授けられるものです。この賜物は祈って頂くだけでよさそうに思えますが、パウロは、この霊の賜物をローマの教会の人たちにいくらかでも分け与えるために、自分自身が出かけて行って直接人格的に触れ合うことで授けたいというのです。そうして彼らの信仰が力づけられるようにしてあげたいと願っているのです。そのことを言い換えると「あなたがたのところで、あなたがたとわたしが互いに持っている信仰によって励まし合いたいのです。」ということです。お互いに与えられている信仰と賜物を分け合って励まし合いたいと願っているのです。私たちも、この姿勢に見習い、自分の受けた信仰を持ち寄り、互いに支え合って歩もう。