2020年4月5日 礼拝説教要旨

 真理に生きる

三好 晴夫 牧師

ヨハネによる福音書 第18章28-40節

          

主題聖句:イエスはお答えになった。「わたしが王だとは、あなたが言っていることです。わたしは真理について証しをするために生まれ、そのためにこの世に来た。真理に属する人は皆、わたしの声を聞く。」

                    ヨハネによる福音書 第18章37節

 

ユダヤ人指導者たちは、主イエスを大祭司カイアファのところからユダ総督官邸に連れて行き、主イエスを裁判するように訴えたのです。その時、彼らが訴えたことは、この男がわが民を惑わし、自分は王たるメシアだと言っているということでした。

 

それを聞いた総督ピラトは主イエスにこう尋ねたのです。「お前はユダヤ人の王なのか。いったい何をしたのか。」それに対して主イエスは「わたしの国はこの世に属していない」と二度も繰り返し語りました。主イエスが王となっているその国は、この世で生み出されたものではない。この世の政治力や経済力によって進んでいく国ではない。神の支配される、神を中心とした共同体だというのです。

 

「わたしは真理についてあかしするために生まれ、そのために世に来た。」と言われました。この「真理」とは、科学技術とか数学の定理のような真理の意味ではなく、永遠の神、生きた真実のことです。ヨハネ14章5節でトマスの「主よ、どこへ行かれるのは、わたしたちには分かりません。どうしてその道を知ることができるでしょうか。」の問いに、主イエスは「わたしは道であり、真理であり、命である。」と答えられました。主イエスが真理そのものなのです。真実の方です。真実な主が、真実に私たちを罪から救うために身代わりに十字架に向かわれたのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です