主は心を開かれる
三好 晴夫 牧師
使徒言行録 第16章11-15節
主題聖句:ティアティラ市出身の紫布を商う人で、神をあがめるリディアという婦人も話を聞いていたが、主が彼女の心を開かれたので、彼女はパウロの話を注意深く聞いた。
使徒言行録 第16章14節
人が信仰の道に入るのは、様々な出会いや色んな出来事があってのようです。そのきっかけから聖書を読んだり、聖書の言葉を聞いたりするうちに心が開かれることが起こるようです。それは、そう導かれる神様の御力によって信仰に導かれるのです。
今日の箇所に、まことの神への信仰に導かれた一人の婦人のことが記されています。その人は、リディアという婦人です。その人が、神をあがめる人であったようです。この神をあがめるという言い方は、正式にユダヤ教に改宗してはいないけれども、ユダヤ人の会堂に出席し、ユダヤ教の唯一の神を信じ、礼拝する人ということを示していました。この婦人は、以前からユダヤ人の信仰に関心を持って、聖書の教えを学んでいたのかもしれません。
その婦人が川岸で持たれていた祈りの場所に出席してしたところ、その時、パウロたちも、マケドニア伝道が主から受けた使命と思ってフィリピに来ており、この集会において、パウロが、主の福音を語ったのです。彼女も他の人達と一緒に、そのパウロの語る福音を聞いていたところ、主が彼女の心を開かれたので、主の福音に心を留めたのです。主が聖霊によって彼女の心を開かれたので、彼女は主の福音に関心を持ち、信じたのです。聖霊は私たちの心をも開かれ信仰へと導かれるのです。