十字架の救い
三好 晴夫 牧師
ルカによる福音書 第23章
主題聖句: するとイエスは、「はっきり言っておくが、あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」と言われた。
ルカによる福音書 第23章26-43節
この言葉は、主イエスが十字架に付いておられる時、一緒に十字架に付けられた犯罪人の一人に語られた救いの言葉です。
このとき、主イエスの十字架の両隣には、二人の犯罪人が十字架に付けられていました。一方の犯罪人はイエスをののしり、「お前はメシアではないか。自分自身と我々を救え」とわめき叫んでいましたが、もう一方の犯罪人は、イエスが自分を救おうとされず、自分を殺そうとする人たちのためにその罪をお赦しくださいと祈られる姿を見て、深く心動かされたようです。自分はこれまで多くの罪を犯したのだからこのような刑罰を受けても当然。しかし、このお方は何も悪いことをしていないと、彼はののしる犯罪人をたしなめました。その上で、彼は主イエスにお願いを始めました。「イエスよ、あなたが御国においでになるときには、わたしを思い出してください」とお願いしたのです。これは心からへりくだって救いを求める祈りです。
すると、すぐに主イエスから、思いがけない言葉が返ってきました。それが上記の言葉です。「楽園」。パラダイス。神がおられ、信じる者もいるところ。そこにあなたは今日わたしとともにいますと約束されたのです。彼はこれまで自分勝手に生きていた者でしたが、今主イエスに救いを求めたとき、主は共にいてくださる。私たちも救いを求めよう。