受難の予告
三好 晴夫 牧師
ルカによる福音書 第9章18-27節
主題聖句:このように言われた。「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日目に復活することになっている。」
ルカによる福音書 第9章22節
この時、主イエスの評判は広まって人々が主イエスのもとにぞくぞく集まって来ていました。が、ユダヤの宗教指導者たちの批判も高まり、前途は暗雲が立ち込めつつありました。人々の中には不安や恐れを感じて離れていく人々もありました。そんなとき、主イエスは深い熟慮の末、弟子たちにご自分のことをどう受け止めているかお尋ねになりました。
まず群衆はわたしを何者と言っているかとお尋ねになりましたら、彼らは、人々はイエスを神から遣わされた偉大な預言者で、特別な力を思っていると評価していると答えました。その上で、主イエスは「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか」と尋ねられると、ペトロは「神からのメシアです」と答えました。
つまり、神から遣わされた来るべき救い主であると告白したというのです。こう答えたのは、弟子たちが主イエスのそばでお仕えする中で、主イエスのなさる大いなる御業を見て、真の救い主に違いないと信じたからです。弟子たちのこの信仰の告白を聞かれた主イエスは、それまで心の中に秘めておられたことを今語り始められたのです。即ち、ご自分がどのような使命を持つ救い主であるかを隠さずに語り出されたのです。ユダヤ指導者たちに苦しめられ殺され、三日目に復活する。それは神に逆らう人間の罪を背負って救う神の御計画を成し遂げるためです。