ただ主に仕えよ
三好 晴夫 牧師
ルカによる福音書 第4章1-13節
主題聖句: イエスはお答えになった。「『あなたの神である主を拝み、ただ
主に仕えよ』と書いてある。」
ルカによる福音書 第4章8節
教会の暦では、受難節に入っています。4月21日のイースター(復活祝日)前日までの6週間、主イエス・キリストの十字架に向かわれる歩みを思い、その苦しみとそこに込められた御愛を覚える時です。
今日は、主イエスが荒れ野で誘惑を受けられた個所です。その誘惑の一つ目が、主イエスが荒れ野で40日間何も食べずにいた後にありました。悪魔は主イエスに、神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうかと迫ったのです。悪魔は、主イエスに、あなたは神の子の力を持っているのだから、その力を自分のために使ったらいいと、神との関係を断ち切って自分独自に生きるように迫って来たのです。それに対し、主イエスは「人はパンだけで生きるものではない」と書いてあると、答えられたのです。その言葉は申命記8章3節の言葉でした。旧約時代、イスラエルの人々が荒野での40年の旅で、苦しみの時、主から天からの食べ物で助けられました。彼らが神に信頼して助けを受けたように、そのように、主イエスはご自分も神に信頼して生きると答えたのです。
二つ目の誘惑は、悪魔が主イエスに世界のすべての国々を見せて、その国々の権力と繁栄を与えるから、わたしを拝めというものでした。これは、主イエスに、全世界の権力と栄光を一手に握って世界の王となるようにという誘惑です。主イエスの答えが、上記の言葉です。イスラエルの人々に語られたこの命令のように、ただ主に仕えると表明された。