信仰の祈り
三好 晴夫 牧師
マルコによる福音書 第11章12-14節 20-25節
主題聖句:そこで、イエスは言われた。「神を信じなさい。はっきり言っておく。だれでもこの山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言い、少しも疑わず、自分の言うとおりになると信じるならば、そのとおりになる。
マルコによる福音書11章9節
そこに葉の茂ったいちじくの木がありました。しかし、主イエスが近寄ってみると、葉のほか何もなかったのです。主イエスは救い主としてエルサレムに入られ、このいちじくの木に、エルサレムの町の人々の信仰の姿を重ねてご覧になったのです。壮大な神殿が建ち、鳩を売り、両替する商人が忙しく働いています。犠牲をささげる祭りが盛大に行われていました。多くの人の目には、立派な礼拝がささげられているように映りました。しかし、主イエスの目には葉ばかり茂らせて実のないいちじくの木と同じに映ったのです。神の民であるイスラエルの民に真の信仰を持っている姿を見い出したかったのです。けれども、全くなかったのです。それで、主イエスはイスラエルをいちじくの木に見立てて、これをさばき、枯らしてしまわれたのです。
主イエスが求められた実とは何でしょうか。「神を信じなさい」。悔改めて神を信じる信仰です。自分の思いや都合のために神に協力してもらおうとすることを止めて、自分の弱さと罪を知って、神のみを信じることです。私たちも、葉ばかり茂らせて実のないいちじくの木のような信仰生活をする危険があります。主イエスは、「少しも疑わず…信じるならば」と言われます。神を信じて祈る時、全能の神の力が働き、聞かれるのです。