仕える者になりなさい
三好 晴夫 牧師
マルコによる福音書 第9章30-37節
主題聖句:「イエスが座り、十二人を呼び寄せて言われた。『いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい。』」
マルコによる福音書9章35節
先週まで主イエス・キリストの誕生の出来事を学んできましたが、今日から再び、マルコの指し示す、主イエス・キリストの福音を学ぶために、マルコ9章30節以下に戻ります。
主イエスはフィリポ・カイサリア地方で、弟子たちに、ご自分の受難予告をなさってから、十字架の道にまっすぐに向かっておられました。でも弟子たちには、主イエスが殺されることなど全く理解できませんでした。
その間、弟子たちの考えていたことは、主イエスが間もなくイスラエルの王となられる、その時に王のそばに着座する一番偉い者は誰かという思いでした。弟子たちは、誰が一番偉いのかと議論していたのです。
そのような彼らの思いを見抜かれた主イエスは、彼らに、「いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、人に仕える者になれ」と教えられたのです。
この教えは実行不可能に思えます。でも、こう教えられたのは、主イエス自らがそのように人に仕えられたお方だからです。神の御子であられるお方なのに、人々が罪赦され、救われるためにご自分の命を捨てて下さいました。私たちのしもべとなられたのです。このような愛を受けているのだから、私たちに、神に仕え、人に仕えるように求められているのです。