従順への招き
政所 邦明 牧師
フィリピの信徒への手紙 第2章12-18節
主題聖句:「あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神であるからです。」
フィリピの信徒への手紙 第2章13節
クリスマス礼拝から2週間が経ちました。今日は新年最初の主日礼拝になります。新たな思いでスタートを切りたいものです。
第2章12節において“恐れ、おののきつつ、自分の救いの達成に努めなさい”とパウロは勧めます。何を恐れ、何におののくのでしょうか?「失敗すると神様から叱られる」と思い、その恐怖から、恐れるのでしょうか。そうではありません。「神様に崇敬の念を持ちなさい」と言うのです。
2章6-11節はイエス・キリスト様を称える讃美歌です。神様であられるお方が神様であることをおやめになることなく、完全な人としてお生まれになりました。それがクリスマスの恵みです。この救い主は、成人し、十字架の死に至るまで父なる神様に従い通されます。その従順を神様はすべて認められ、いっさいの栄誉を御子キリスト様にお与えになりました。
このような主イエス様の従順に対し、〝怖れおののきなさい〟とパウロは勧めます。讃美歌「アメイジング・グレース」に唱われている「言葉に尽くせない驚くばかりの恵みに感動する」のと同じ意味になるのです。
〝自分の救いの達成〟は自分でできるものではありません。イエス様を通じて神様がしてくださった救いの業に依り頼むのです。13節でパウロは理由を述べます。「なぜなら、あなたの内面に①まず神様が働きかけてくださる。②次に良い願いを起こさせてくださる。③最後に、神のお心に叶う願いを実現させてくださる。すべてに神様が働いてくださいます。それで、「あなたがたのすることはより頼むだけだ」とパウロは勧めるのです。