だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。
マタイによる福音書 第6章6節
信仰の歩みにおいて、祈りは大切なものではないでしょうか。祈りは神さまと私たち人間との交わりです。神様を意識して自分の思いをお話することです。でも、実際に祈ろうとするとき、どのように祈ってよいのか戸惑ってしまうことはないでしょうか。だからこそ、主イエスがどのように祈るべきかを教えられたことに注目しましょう。それが「主の祈り」です。この祈りの言葉 私たちも一緒に祈っていくときに、どう祈ったらよいかを知ることができます。 主の祈りを教える前に、主イエスは祈りの姿勢を教えています。一つは、ユダヤ人指導者たちのような偽善的な祈りをするなです。彼らは、時間になると、人に見てもらおうと会堂や大通りの角で立って祈っていたのです。人々からの賞賛を期待してのことでした。これに対して、主イエスは、上記の言葉を語り、祈りを聞いて下さる神さまに向かって真実に祈りなさい、神は聞いて下さると教えられ、もう一つはくどくどと自分の熱心さをぶつける祈りをするなです。父なる神は願う前からこちらの必要なものをご存じです。こちらの必要をご存じの神に向かって私たちは祈るのです。