皆に仕える者になりなさい
三好 晴夫 牧師
マタイによる福音書 第20章20-28節
主題聖句:しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、
マタイによる福音書 第20章26節
主イエスがエルサレムに向かって行かれる途中、十二人の弟子だけを呼び寄せて、神の御心によって、ご自分がエルサレムで指導者たちに引き渡され、十字架につけられるという苦難の予告をされました。しかし、そのことを弟子たちは理解できませんでした。そのとき、弟子の母親が主イエスのもとに来て、主イエスが王座にお着きになられるとき、その王座の右と左の席に息子たちを着座させてくださいと願いました。ほかの弟子たちよりも自分の子を優遇し、高い地位につけてほしいという願いです。このように自分を優遇してほしい願いは他の弟子たちも持っていたようです。
そう願った母親と弟子たちに、主イエスは「あなたがたは、自分が何を願っているのか、わかっていない」と答えられましたが、叱るのではなく、ご自分のこれから飲もうとしている「杯」(十字架の苦難)を一緒に飲むように促されたのです。その上で「あなたがたの間では」、すなわち、主イエスを信じて従う者の仲間の中では、偉くなりたい者は皆に仕える者になれと教えられました。仕えることは、給仕することです。主人の思いをくみ取りながら忠実に働く人です。仕えることが、リーダーに求められているのです。まず主イエスが仕える模範を示されました。主イエスが私たちの身代わりとなって罪を背負って命をささげて下さったのです。