正しい人はいない
三好 晴夫 牧師
ロ-マの信徒への手紙 第3章9-20節
主題聖句:既に指摘したように、ユダヤ人もギリシア人も皆、罪の下にあるので
す。
ロ-マの信徒への手紙 第3章9節
「福音」。神は、私たち人間を愛され、その御子キリストを通して罪から救い出して生かしてくださるという救いの知らせです。その救いの有り難さについて、私たちはよくわかっているでしょうか。
この福音のすばらしさ、救いの有り難さはよく分かるために、私たち人間の側に、深刻な問題があり、自分が罪汚れた者であることに気づくことが必要です。それほどに、私たち人間には、罪があり、その結果として神から裁かれるものであったのです。それゆえ、そのような私たちを神は見捨てられず、愛して救いを現してくださったのです。有り難いことです。
ローマ書1章18節から3章20節において、私たち人間の罪の現実がどんなものかが記されてきました。異邦人もユダヤ人も皆、自分たちを創造された神を無視して、自分勝手に歩んできました。「皆、罪の下にあるのです」。「罪のもとにある」とは、どの人間も、罪の力に支配され、罪や欲望に振り回されている状態にあるということです。
具体的には、13節以下に記された言葉の通り、人の会話は、不潔で腐っていてまるで墓穴からもれる悪臭のようです。人の言葉には、恐ろしい毒蛇のような毒があります。人の足は、人の口や頭や体を持ち運んで、悲惨な恐ろしい結果を起こしてしまう。「彼らの目には神への畏れがない」。パウロは、すべての人が、そして私たちも、この言葉の前に、そのような罪人だと指摘します。私たちを救おうとされる神に、救いを求めよう。