2019年12月1日 礼拝説教要旨

 神は王となられる

 

三好 晴夫 牧師

 

イザヤ書  第52章1-10節

 

 主題聖句:歓声をあげ、共に喜び歌え、エルサレムの廃虚よ。主はその民を慰め、エルサレムを贖われた。

イザヤ書 第52章9節

 

2千年前、ユダヤのベツレヘムでお生れになられた救い主の誕生は、何の前触れもなく、突然に起こったのではありませんでした。旧約の昔の時代から預言者たちによって救い主の到来は預言されていたのでした。その預言の実現を待ち望んでいた人々のもとに救い主がお生れになったのです。彼らの待ち望む姿に見倣って、私たちも救い主の御降誕を心新たに喜び迎えたいのです。

 

今日は、待降節第一主日として、イザヤ書52章を読みます。その時代のイスラエルの民は、自国をバビロン帝国によって滅ぼされ、バビロンの地で捕囚の民として、絶望と苦難の中にありました。その彼らに、大いなる希望が預言されたのです。自国が滅ぼされていたイスラエルの民に、再び故国に帰ることができるようになると預言されたのです。

 

それだけでなく、神が彼らに大いなる御業をなさることが告げられたのです。彼らが救われるというのです。「主がシオンに帰られる」。彼らの犯した罪のゆえに裁かれ、神からも見捨てられていたが、彼らのところに神が帰って来てくださるのです。「主はその民を慰め、エルサレムを贖われた」。主が、その憐れみによって神が代価を払って罪から彼らを救い出してくださるのです。そのために苦難のしもべが現れ、そのしもべが犠牲となって多くの人々を救われるのです。何と驚くべき救いの預言でしょうか。この預言がキリストにおいて実現したのです。

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