彼らに仕事を任せよう
三好 晴夫 牧師
使徒言行録 第6章1-7節
主題聖句: そこで、十二人は弟子をすべて呼び集めて言った。「わたしたちが、神の言葉をないがしろにして、食事の世話をするのは好ましくない。
使徒言行録 第6章2節
人と人が共に生きていくために、互いに配慮し合うことが必要です。配慮し合うことがないならば、お互いがうまく調和が取れなくなってしまいます。キリスト教会という共同体においても、主イエス・キリストの恵みがすべての人々に行き渡るように配慮することが必要です。神のみ言葉と神の霊によって人々に慰めと励ましを与える配慮が必要です。
人の魂の配慮と共に人々の肉体の必要についても何らかの配慮をしなければならないことがあります。教会は初代教会の時から、人々の肉体にかかわる物質的な配慮も教会の務めとしてきました。すなわち、貧しく食べる物に困っている信者たちにお金や食べ物を分配していたのです。
しかし、人が行う配慮はうまく出来るとは限りません。今日の箇所は、その一つの大きな問題が起こったことが記されています。教会の中にギリシャ語を話すユダヤ人から、ヘブライ語を話すユダヤ人に対して苦情が出たのです。ギリシャ語を話すユダヤ人仲間のやもめへの日々の分配がおろそかにされているというものでした。そこで使徒たちは教会の人々を集めて一つの提案をしました。それは、使徒たちはあれもこれも全部負うことをせず、ふさわしい人々に任せ、使徒たちは祈りと御言葉の奉仕に専念するというものでした。祈り御言葉を伝えることは今も引き継ぐ使命です。