霊と肉の分離
櫻井 圀郎 牧師
直 訳「その塵は、彼が在る所のように、その地の上に座する。
そして、その息は、彼女を与えた、その神に、帰る。」
コヘレトの言葉 第12章7節
序
「人生100年時代に入った」。90歳以上が3割、100歳以上も6万人超。 寿命が2倍になっても、死は人間の必然。死を恐れ、不老不死を願う。
本来、生命は永遠だが、近代の物質主義文明は有限の枠内で物を考える。
Ⅰ 塵と息で成る人間
「地からの塵」で形成、「神の息」で生命(創世記2章7節)。
人間の「被造物性」と「創造主性」。人間の死は「塵と息の分離」。
Ⅱ 地からの塵なる肉
直訳:「その塵は、彼が在る所のように、その地の上に座する」。
意味:「塵は、本来それがあるべき所である、地表に定着する」。
人間は、地表(地球の表層の表層)に着いて生活。
Ⅲ 神からの息なる霊
直訳:「そして、その息は、彼女を与えた、その神に、帰る」。
意味:「息は、息を与えた神に帰る」。
「息(ルーアッハ)」は、「息」「風」「霊」「聖霊」。
「神の息(神の霊)」が「人間の生命」の源泉。