心も思いも一つに
三好晴夫 牧師
使徒言行録 第4章32-37節
主題聖句: 信じた人々の群れは心も思いも一つにし、一人として持ち物を自分のものだと言う者はなく、すべてを共有していた。
使徒言行録 第4章32節
「信じた人々の群れ」である教会が誕生したばかりの頃、信じた人たちはどのような生活をしていたのでしょうか。以前見た使徒言行録2章44節では、「信者たちは皆一つになって、すべての物を共有し、財産や持ち物を売り、おのおの必要に応じて、皆がそれを分け合った。」とありました。そして、今日の箇所には「心も思いも一つにし…すべてを共有し」助け合うことをしていたとあります。
彼ら信者は同じ信仰を持った者同士です。同じキリストから愛され、救い出された者と認め合い、各自の持ち物を自分だけのものとせず、仲間のために提供し、必要な時に自由に使えるようにしたのです。
自分のものを提供するならば、自分のものが減ってしまうことになります。けれども、今自分の持ちものも、神から与えられたものであり、それをささげたとしても、神が必要を満たしてくださると信じて差し出したのでしょう。
そのようにすることが出来たのは、彼らが自分のことだけを考えないで、互いを思いやる愛を持っていたからでしょう。使徒たちから主イエスの復活の恵みを何度も教えられ、神からの大きな恵みが彼らの上に注がれ、励まされていたからでしょう。この恵みは私たちに注がれています。