塩けを保ちなさい
三好 晴夫 牧師
マルコによる福音書 第9章42-50節
主題聖句: 「塩は良いものである。だが、塩に塩気がなくなれば、あなたがたは何によって塩に味を付けるのか。自分自身の内に塩を持ちなさい。そして、互いに平和に過ごしなさい。」
マルコによる福音書9章50節
今日の箇所も、主イエスは弟子たちに、ご自分の受難予告をなさってから、十字架への道に向かう道中、弟子たちに、主イエスに従う者のあるべき姿を教えられた言葉です。
42節で、主イエスを信じる仲間をつまずかせないように気を付けること、また、43節以下で、主イエスに従う者自身が、つまずくことがないように気を付けるように、と教えられておられます。
その時、弟子たちの思いは、主イエスの受難予告の意味が分からず、神の国が近づくことを思って、自分勝手に、弟子の中で自分が一番偉い者になりたいという思いで一杯であったのです。
そんな弟子たちが、主イエスから離れてしまわないように、主イエスの愛と教えをしっかりと保つように主イエスは、塩の話をしておられます。「自分自身の内に塩気を持ちなさい」と言われました。塩というと、調味料の一つで味付けの役目、また、防腐剤の役目を思わされますが、旧約レビ記2:13を見ますと、塩が、神様にささげる供え物にふりかけられたとあります。それは、神様との関係が保たれるためでした。そのように、弟子たちも、主イエスとの関係を変わらず保つための「塩」を頂いて、主イエスに従い、互いに平和に過ごすように教えられています。そのために主イエスと深くつながり続けて、その愛と教えに導かれましょう。