信じているとおりに
三好 晴夫 牧師
マタイによる福音書 第9章1-13節
主題聖句:「そこで、イエスが二人の目に触り、『あなたがたの信じているとおりになるように』と言われると、二人は目が見えるようになった。」
マタイによる福音書第9章29, 30節
信仰とは、神様がどんな御方かを知って、神様に信頼していくことです。このことを、二人の盲人の信じ求めていく姿から教えられましょう。
彼ら盲人は目が見えないゆえに様々な困難や苦しみを経験して、自分たちが救われることを願っていました。彼らの目の前に主イエスが現れたとき、この時とばかりに、主イエスに向かって叫び、「ダビデの子よ、わたしたちをあわれんでください」とお願いし続けたのです。
彼らがどうして、主イエスに向かって「ダビデの子よ」と叫んだのかというと、昔、ダビデが王であった時、神殿を建てることを願ったとき、預言者を通して約束があったからです。ダビデの子孫から、イスラエルを治める王が起こり、その王座はとこしえに続くという約束です。それ以来、人々は、来るべきメシヤが来るのを待ち続けていました。ですから、主イエスが力強い教えをなさり、病人を癒されるという驚くべき御業をなさったことを聞いた人々は、もしかしたら、このイエスこそ、来るべきメシヤではないかと期待したのです。それでこの二人は主イエスにこのように叫んだのです。
しかし、主イエスは、外においては、何の応答もされませんでした。そこには深い意味があったのです。それでも、彼らがあきらめず求め続けて、家の中でイエスに近づいたとき、イエスから「わたしに出来ると信じるのか」と尋ねられました。彼らが信じますと答えると彼らの目に触れて「あなたがたの信じるとおりになるように」と言われ、彼らの目が開き見えるようにして頂きました。私たちも彼らのように、主を信じ祈り続けたいものです。