2011年12月11日 礼拝説教要旨

主題聖句 「主は羊飼い、わたしには何もかけることはない」                                                                                               詩編第23編

説教主題「主はわが牧者」

   キリストとは「油を注がれたもの」という意味です。旧約聖書の時代には、王、祭司、預言者がその仕事に就く時に頭に香油を注がれました。これら3つの役目はひとつひとつ主イエス・キリストに当てはまります。このお方はお一人でこの3つの職を兼ね備えておられるのです。

 クリスマスに一人の赤ちゃんが生まれます。その方が成人してどのような救い主になられるかは注目するところです。主イエスはダビデ王の血筋を引くヨセフの家系に組み込まれるようにして、しかも男性の助けを借りない処女マリアからお生まれになりました。

 王は専制政治に陥りがちです。道をあやまてば、民衆を苦しめることにもなりかねません。しかし、イスラエルには羊飼いの心を持った王を求める伝統がありました。ダビデは少年の時は羊飼いであり、神の選びにより、王となります。しかもキリストがお生まれになったベツレヘムの出身です。ダビデは〝羊飼いの心を持った王〟である主イエス・キリストをあらかじめ、指し示しているとも言えるでしょう。

 詩編第23編では、神を羊飼いにたとえています。この羊飼いのイメージは主イエス・キリストと重なります。「主は羊飼いだ!」とみんなに公言してはばからない信仰は何と幸いではないでしょうか。この救い主がおられれば、他には何も要らない。満ち足りている。そのような喜びと確信とにあふれた信仰告白です。羊飼いのような救い主が来て下さり、どんなときにも共にいてくださいます。このような救い主のおいでを心から喜び、感謝することこそクリスマスの祝いなのです。

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